ストロベリー・ディスコ (ページ27)

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27.ラビリンスページ27

次の日仕事で早いと言う櫻井さんはご飯を食べた後すぐにお風呂に入ってそのまま自分の部屋へ行ってしまいリビングは静寂に包まれていた。

オープンキッチンで食器を洗いながらチラッと見たのは60インチの巨大なテレビ。

引越しの際に地デジカードというものを紛失したせいで見れないとのこと。

だからこの広いリビングは無音の世界。

「日本のテレビ番組、見てみたかったんだけどなぁ。」

カチャ…と、食器を洗う音と独り言だけが静かに響く。

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洗い物も終わり自分もお風呂に入って落ち着くと時計の針は深夜1時を指していた。

ノニさん…本当に遅いなぁ。

タオルで頭をわしゃわしゃしながら思った。

…連絡先とか訊いておけば良かったかな？

ソファに座りケータイを取り出すと充電は切れていて画面は真っ黒。
充電器の電圧が日本の電圧と違うから昨日からこの状態。

聞いたところで連絡のしようがなかったか…。

リビングのソファに座ってアメリカから持ってきてた本を読みながらノニさんを待つ。

深夜1時すぎ。
静かな夜は猛烈に眠気が襲う。

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私はヒトリ、出口の見えない迷路で彷徨っていた。

もがいても、もがいても、出口はない。
苦しい思いをしながらもがき続ける。

そこに大好きなキャサリンが現れた。

キャサリンは「助けて！」と、必死な私を嘲笑うかのように元婚約者と共に遠くへ消えていく…

あとを追いかけるも信用していた2人は、
とうとう帰ってこなかった。

残された私は無限に広がる迷路の中でヒトリ、ただ泣くしかなかった。

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.......そんな、悪夢。