ストロベリー・ディスコ (ページ24)

今日:24 hit、昨日:7 hit、合計:536,740 hit

24.ビックリドッキリページ24

さぁて、
掃除でも始めますか。

ご主人様と居候様を送り出して本格的にこの散らかった部屋の掃除に入る。

散らかってると言っても段ボールに入った本とか物を棚や収納ボックスに入れ替えるだけだったりだし。

そんなに苦労しないはず。

.

…と、思っていた3時間前の自分を殴ってやりたい。

地道に片付けていた。
せっせと。
黙々と。

な、の、に！
物が多すぎて終わる気配がないよー！

気づけば掃除開始から3時間。
ひぃひぃ言いながらも続ける。

しかし本が多い。
この池上彰さんって人の本、やたら見るけど有名な人なのかな？

…っ、て！
なに人の物を勝手にマジマジと観察してんのよ？
プライバシーの侵害とかでクビになるからココはパパッとやりなさい、私！

心を無にしてテキパキ片付けて最後の一箱になった。

でも、

「おっと…。」

DVDと書かれた段ボールのご登場。

これこそプライバシーの塊じゃあございませんか。
これは絶対に手を出してはいけないブツだから櫻井さんの部屋にこのまま置いておこう。

ふん！とブツを持ち上げ櫻井さんのお部屋まで持っていきドアをゆっくりと開けた。

あ。
プライバシー保護の為、あんまり部屋の中は見ないように目を瞑って入ろうっと。

そう思い目を瞑り段ボールを適当な所に置いて
そしてそのまま部屋を出ようとしたら…

「あ…、え？」

誰もいないはずの櫻井さんの部屋から声が聞こえた。

それも…
女の人の。

「え？」

思わず目を開けてみるとそこには美人な女性がいた。
何か机の中を漁ってる様子で。

「はぁ…、翔ってば。
また女の子連れ込んで…もう。」

「え…？あ、あの…」

「ごめんなさいね。」

謎の彼女は鉢合った私の横をすり抜け多くは語らず何故か私にひと言だけ謝って出て行ってしまった。

…な、なに？
今の？

ていうか、
いつから居た？

ていうか、
誰っ！？

余りにも突然のことにしばらく呆気にとられてしまった。