185.先制攻撃喰らう ページ28
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その後は穏やかな雰囲気で話し合いが進んだ。
「今日は、これで。」と翔くんが言って
みんな立ち上がろうとするとデビッドが英語で何やら話し出した。
「相葉さん、なんて？」
私が訊くと相葉さんは
「"よかったら今夜、親睦を深めるためにここにいるみんなでお食事会をしたいのですが、どうでしょう？"
だって。どうするニノ？」
「めんどくせーな。」
ボソボソ話してたらデビッドがすぐ背後にいて
社長の腕を掴んでニヤニヤ笑ってきた。
「ソノ後は銀座のクラブにも行きまショウ。」
それでニヤけてたんか！
デビッドもスキだなぁ！
「え！行きたいです！
行きましょうよ、社長！」
真っ先に食いついたのは山P。
銀座のクラブに釣られたな。
「では、決まりですネ！」
「ちょっと待てメタボ！」
勝手に決定してHAHAHAと笑いながら会議室を出ていくデビッドに社長は何とか断ろうと食らいつくけどHAHAHAと流される。
みんなでって…私も？
うわぁ…嫌な予感。
と、同時にゾワゾワっと悪寒がした。
振り返るとそこには私を冷たく見下ろす翔くんが！
ひぃぃぃぃ！！
「お疲れなところ悪いけど
ちょっと顔貸せ。」
「うぐぐ…んん"！！」
首根っこを掴まれ
更には騒がないように口も塞がれて
会議室横の給湯室に連れ込まれた。
狭い給湯室で2人。
至近距離で向かい合って。
容赦無く睨みをきかされる。
「翔くん睨むのやめてよ。
イケメンビームで溶けそう。」
「溶ける前に訊きたいことあるんだけど。」
「な、なんでございましょう？」
「最近家に帰ってないみたいだけど。
何処をどうほっつき歩いてんだよ？」
お隣さんの先制攻撃！
いきなり答えに困る質問だー！
どうする、干物女？
ここは素直に言う？
いや、言えない！
そもそも何で翔くんに社長との関係を言うのを躊躇ってるんだ？
言っちゃえ！
言えない！
ああああー！！！
この状況、どう打開しよう！？
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作者名：ミイチゴ
| 作成日時：2017年3月18日 14時
