干物女、恋愛するってよ。5 (ページ27)

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184.美しい系男子ページ27

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パーシーズジャパンの会議室にて。

「ハイ、Mr.ニノミヤ。
お久しぶりデース。」

「あー、なんだっけアナタ？
そうそう、メタボ。久しぶり。」

大切な仕事相手にメタボ扱いするウチの社長。
ある意味ホント、大物。

「デ、デビッドさん日本語上手になられたんですね！」

さすが相葉さん。
すかさずフォローを入れる。

デビッドは笑ってるけど
翔くんは口をへの字にして薄目で社長を見てるし。

おお、怖や怖や。

「コホン！
ではまず今回のコラボ企画に携わる弊社の社員を紹介します。」

翔くんが咳払いをして話を切り出すと
向かい合わせに座っている男性の一人が立ち上がった。

「マーケティング部門の松本潤です。
よろしくお願いします。」

松本…潤。

実のところ会議室に入った瞬間から
彼が気になってしょうがなかった。

なんせオーラが凄い。
その美しいほどに整った顔は何！？
秘書課の先輩方が見たら完全にロックオンよ。

そんな顔面偏差値の高い美しい系男子がいたもんだ。

おまけにMJ。
マイケルジャクソンじゃん。

深々と頭を下げるイケメンMJに礼儀正しさも感じていたら山Pがコソッと耳打ちしてきた。

「桐島さん、先方すっごい男前ですね。
相手に不足はないです！」

「相手に不足は…って、ん？」

ちょっと山P！
武者震いしてんじゃん！
戦う気満々！？

ヴォォォォォォ…ッ！！

ああ、もう何だか
ホラ貝の音が聞こえてきた。

なで肩武将・櫻井が率いるパーシーズ陣営と
ゲス武将・二宮が率いるninoco陣営が睨み合う。

これが一緒に仕事をしていく空気なの！？

みんなの挨拶が終わって独りで冷や汗ダラダラさせてたら
相葉さんが一台のノートパソコンを取り出した。

そして社長が説明する。

「うちは山下をプロジェクトリーダーにもう一人、この企画に大切な人を紹介させてもらいます。」

あ…。

『こんばんは、はじめまして。
リーダー補佐の大野です。
パーシーズさんとninoco。
一緒にいい仕事しましょう。』

日本からマイナス7時間。
きっと向こうは真夜中だろう。

普段から眠そうな目をしてるのに
もっと眠そうな目でサトチが画面の向こうで
ふわふわ笑ってた。

それを見て社長は両方の口角を上げ
翔くんは眉毛を下げた。

流石はプラズマクラスター。

会議室の空気が一瞬にして柔らかくなる。