183.いざ、決戦のとき ページ26
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やだなー。
ああ、やだなー。
とうとうこの日が来てしまった。
パーシーズとの打ち合わせの日が。
社長とお付き合いが始まった日から
ほぼ自分のアパートには帰らず。
翔くんとはあのベランダで電話聞き逃げして以来会っていない。
無論、私と社長が本当に付き合ってるなんて知る由もない。
もし自分のアパートに帰ってたとしても
何となく、言いにくい。
何でか、言いにくい。
はぁ…。
.
「ボス…今日の打ち合わせ、
代わってくれません？」
「きぃぃ！嫌味！？
代われるもんなら代わりたいわよ！
何でもいいからパーシーズとの合コンセッティングよろしくね！」
少しずつ仕事を覚えていく私に
先輩方は少しだけ心を許してくれて
最近は私もズケズケと物を言えるようになった。
そして何より社長の社外での職務について行けるようになったのだ！
な、の、に！
初めての仕事がパーシーズとだなんて…
トホホ、今日は何だか色々と疲れる予感。
.
「山下さん。
社長がお待ちです。」
「あ、はい！」
私の呼び声に少し緊張して返事をしたのはサトチの後任としてプロジェクトリーダーになった開発部の若き精鋭・山下智久くん。
通称、山P。
ここの会社は本当に類稀なるイケメン揃いの会社だなってつくづく思わされる。
つまり、山Pも空前絶後の超絶怒涛のイケメン。
相葉さんが運転する車に
社長と私と山Pが乗りパーシーズジャパンのオフィスへと向かう。
「いいか、山P？
向こうに櫻田って野郎がいるんだけどね。
そいつが何ともいけ好かない野郎なのよ。
無理難題言うようなら胸ぐら掴んで股間を蹴り上げてやれ！」
相っ変わらずメチャクチャだなー！
瞬殺でコラボ開発の話がライバル社のmeijiiにいっちゃうわ。
あと、櫻井ね。
「はいっ！
自分、今までのイメージをぶち破るつもりでやらせて貰います！」
山Pもやる気満々かよ。
あーーー！！！
前途多難！
悪い予感しかしない！！！
.
そうこうしてる間に私たちを乗せた車はパーシーズジャパンのオフィスがあるビルに到着してしまった。
______そして、
「A、何してんの？」
着いて早々見つかってしまった。
「しょ、しょしょしょしょ翔くん！！！」
冷たい目で社長を見る翔くんに。
もちろん社長も口では笑いながら
目で殺しにかかってる。
いざ、決戦の時！！
って、違う違う！
仕事よ、仕事！！
あなたたち、今から仕事をするビジネスパートナーだよ！
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作者名：ミイチゴ
| 作成日時：2017年3月18日 14時
