干物女、恋愛するってよ。2 (ページ14)

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49.将軍様ページ14

2人並んで先方を待ってると
社長がダルそうに言い出す。

「あーあ。
早く終わらせて2人でどっかしけこみたいな？」

同意を求めてくれるなー。
私は早く帰ってアメトーーク観て寝たいよ。

「何言ってんですか？
これ終わったらさっさと帰らせてもらいますよ。
明日も仕事ですから。」

「冷たい恋人ー。
ちゃんと俺のことスキスキアピールしろよ？
向こうはプライベートも充実してるってのも重視するらしいからな。」

「あーそれアメリカっぽいです。」

「練習しとく？
マイハニー♡」

「お断りよ。
マイダーリン♡」

「そう言うなやー。
ほら、近う寄れ。」

「将軍様、おやめ下さい。」

なーんて。
おふざけのやり取りに
将軍様の目の色が変わって。

これから大切な商談だってのに
この変態将軍はジリジリと間合いを詰めてくる。

ちょっと、目がえろい！！
でも江呂田部長とは違って
スケベじゃなくエロスだ。

「ちょちょちょ、本当におやめ下さい！」

詰め寄った社長はふふーって笑って
私の頬っぺを丸いその手に包んだら
おデコをこつんと当てて
すんごい間近で見つめてくる。

その瞳は
コンタクトでもしてんの？ってくらい茶色で。

でも造り物とは違う奥深い輝きがあって。

油断したら吸い込まれそうになる。