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ようこそ、米花町へ ページ6

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「ちょうどここらへんでゲスゴルファーがモデルの彼女をゴルフクラブで撲殺したんじゃよ」

「何故言う」

「ほらここ!ここ!血がこびりついとってなぁ。いやぁ、何度見ても掃除業者の凄さを思い知らされるわ」

「だから何故言う」


知りたくもない情報を次々と言ってくる不動産屋さんに衝撃を受けながら、部屋を見回す。綺麗だし、窓から見える景色も日当たりも良い。しかも、お風呂シャワーつきでここまで安いのだから事故物件といえどやはりここが良いんじゃないだろうか。


「あの、ちなみにここのマンションで事故物件ではないとどれくらいかかりますか?」

「そうじゃのお。まぁ、倍はするじゃろうな……」

「ですよね……うーん……」


事故物件かぁ……でも、家賃三万円。
かなり贅沢出来るだろうし、生活にゆとりが生まれるのは間違いない。


「分かりました、ここにします!」

「ほぉ……ただのお嬢さんだと思っていたが……君は中々に度胸があるじゃないか。それでこそ米花町に住む者じゃ」

「あ、ありがとうございます……?」

「いゃぁな、実はお前さんの前にこの部屋を見に来た者がいるんじゃが、事故物件を怖がって結局シェアハウスに住んだんじゃよ。まったく情けないわい」


シ ェ ア ハ ウ ス
その手があったか……
けれど今更「やっぱりシェアハウスがいいです!」なんて言い出せる雰囲気でもなく、私は愛想笑いを浮かべる他なかった。


「おぉ、そうだ、あとひとつ。
ご近所付き合いは愛想よくした方が良いぞ。その方が殺される確率が低いからのぉ」

「そ、そうなんですか……」



***



「これって、どう見ても安室さん、だよなぁ……」


事務所に戻ったコナンは先程拾った写真を見ながら溜め息を吐いた。恐らくというか絶対にあの女性が落としたものだろう。写っているのは顔をくしゃくしゃにして泣いている栗色の髪を二つに結った少女、その右隣では父親らしき人物が必死に慰めている。そして少女の左隣にはぶすっとした顔をした褐色の肌に、金色の髪の些か日本人離れた外見の、見覚えのある少年が立っていた。


(この少年が安室さんだとしたら、あの女性とはどういう関係なんだろう……?)


頭を捻ってみるが、検討もつかない。
コナンを持ってしても、安室透という男は分からない。



**

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(プロフ) - 初めて見たんですが、とっても面白いです!更新頑張ってください!応援しています! (2019年8月7日 21時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
輝夜(プロフ) - 面白いです!!早速お気に入り登録しました、更新頑張ってください!! (2019年7月6日 19時) (レス) id: ad533fb363 (このIDを非表示/違反報告)
さち - おもしろいです。続きが早く読みたいです。よろしくお願いします。 (2019年5月21日 3時) (レス) id: 43b8d3401a (このIDを非表示/違反報告)
栖夜(プロフ) - とても面白いですね!大変でしょうけど、更新頑張ってください!楽しみに待ってます! (2019年5月10日 18時) (レス) id: b2beda4449 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめみ(プロフ) - とても面白いです!!更新楽しみにしてますね!!頑張ってください!! (2019年5月5日 5時) (レス) id: 00e2acef5f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨宮雫 | 作成日時:2019年5月4日 12時

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