いちごとすずらんが咲く頃に

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｢おはよ…うございます。｣
｢なんでそんな嫌そうなの？｣

どうやら顔に出てたみたい。


｢そ、そんなことないですよ。私もう行かなきゃなので！｣


と言いUターンして走り出そうとしたら

ゴチンッ

誰かにぶつかってしまった。


｢うぅぅぅ、いててて…｣
｢うぅ、ごめんなさい…って莉犬くん…！｣
同期の莉犬くんだった。

莉｢Aちゃん大丈夫？！音すごかったけど！｣
私｢前見てなくってごめんね…大丈夫だよ｣
莉｢おでこ赤くなっちゃった！ごめんね？さっき買ったこのコーヒーで冷やして！｣


心配してくれてる莉犬くんはノーダメージみたいだ。莉犬くん石頭だな…。


さ｢ぶつかったのが莉犬じゃなければ胸に頭ぶつけるくらいで済んだのにな。｣
莉｢俺がちっちゃいって言いたいのかよ！！｣

か、かわいい…
わんこがガルルルルって唸ってるみたいに見える…。

莉｢じゃあこんなやつおいて行こっか、Aちゃん！｣
手を差し出して起き上がらせてくれる莉犬くんは可愛さと王子様感両方を持ってて、ドキドキしてしまう。

私も何素直に手を出しちゃってんだか。

てか先輩の事こんなやつとか言っちゃって大丈夫なのかな莉犬くん。

怒涛の１週間の始まりだ。

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