ピーターパンラジオ2 ページ26
｢もー信じらんない！そこでドタキャンする、普通！？｣
ひょんなことから友人のmegaと遭遇し、延々と愚痴を聞かされて今に至る。
megaは高校時代こそ気のおけない友人であったが、大学生になってから波長が合わないな、と感じることが増えた。彼女は変わってしまった。黒髪は金髪になり、厚化粧をし、口から出るのはやれ彼氏がどうのこうの、友達がウザイ、サークルが大変だの……私にとって縁のないことばかり。
でも、変わってしまったのは私の方かもしれない。以前は自分に関係の無い話でも真剣に聞けていた。
｢あたしばっかり話すのも悪いしきゅーちゃんもなんか語ってよ。愚痴でも自慢話でもなんでもござれ｣
｢え？｣
不思議なことに、私は彼女に大学でぼっちなことがバレたくないと思っていた。取り繕ったって事実は変わらないし、megaなんてどうでもいいのに。
｢そうだね……ゼミで組みたくなかった人とペアになっちゃった｣
｢そーゆーの嫌だよね！私の友達がさぁ、元カレの今カノと同じ班になってめっちゃ可哀想だったことある……ペアは女の子？｣
｢ううん、男｣
｢あ、男の子なんだ？どっちにせよきゅーちゃんをして嫌だと言わしめるとは相当だな……教授に変えてもらったり、とかは｣
｢気まずくならない？｣
｢や、だいじょーぶだって！あ、そうだ！｣
私の話を打ち切るように、megaは手を叩いた。
｢25日にあたしの友達が主催する飲み会があるんだけどさぁ、きゅーちゃん来｣
｢いやです｣
｢えー、来てよー……飲み会は金曜日だしバイトもないっしょ｣
やってしまった、内心で頭を抱える。megaの愚痴を聞く中で、バイトのスケジュールを言ってしまっていた。
｢……確かに予定は無いけど。私がそういうの好きじゃないの、知ってるでしょ｣
｢甘い！甘いよきゅうのすけ！これからの世の中は繋がりだよ。人を恐れてるようじゃ通用しない！｣
｢でも｣
｢それにみんなきゅーちゃんが思ってるようなウェイじゃないよ？コールとか飲ませとかもないし……だから、さぁ｣
ここまで言われると、少しだけ参加してあげてもいいかな、という気分になってきた。
｢食事代、こっちで持つから｣
貧乏学生にとって魅力的な提案。心の天秤が音を立てて傾き始める。
｢……わかった。今回だけだよ｣
｢ありがとー！招待しとく！｣
スマホに表示された招待通知に、何故か宗教勧誘のイメージが頭をよぎった。
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猫 - こういう話大好きなので楽しませてもらいました！ (2019年6月8日 0時) (
レス) id: ab4778a323 (このIDを非表示/違反報告)
ミカケヒトシ(プロフ) - 連合さん» 違いますよ笑 登場人物も話も私のオリジナルではないので……でも褒めてくれてありがとう (2018年11月16日 21時) (レス) id: f1553b8c91 (このIDを非表示/違反報告)
連合(プロフ) - 毎回思うんですが天才ですか？？？ (2018年11月11日 21時) (レス) id: bbfe7f8fa1 (このIDを非表示/違反報告)
ミカケヒトシ(プロフ) - 326さん» 意見ありがとうございます、こなくて泣いてました。他にコメントがなければその方針でいこうかと思います。あの、違ったら申し訳ないのですが、ロック伝説の方だったりします？ (2018年10月27日 22時) (レス) id: f1553b8c91 (このIDを非表示/違反報告)
326 - 死ネタはネタバレになるのでキャプションに書いてほしいです…楽しみに見てます… (2018年10月27日 21時) (レス) id: c19ba7aeed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミカケヒトシ | 作成日時：2018年8月5日 17時
