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「すげー…」
「どう？思ったより本格的でしょ？」
駐車場で可愛い紙袋を持って待っていた山田は
車に乗り込むと、はい、とその袋を俺に渡してきた。
店で買うみたいなコーティングされた
チョコレートが６個、おしゃれな箱にいれられていた。
「こんなの家で作れるもんなんだ」
「味も美味しいから食べて！」
１番飾り気のない丸い形のチョコレートを
口にいれる。
「ん！！うっま！美味しい！」
「本当！？」
「うん、本当に美味しい！山田すごいよ！」
うわー、今全部食べるのもったいないなぁ。
あと１つ食べて家でゆっくり食べよう。
「ふふふ、伊野尾ちゃん嬉しそう」
「へ？だって美味しかったから…
まじで美味しいよ！今までで１番！」
「また作るね！」
と、嬉そうに笑う山田。
でも、この約束が果たされることはなかった。
カフェで山田と会う回数も増えて、
言わなくてもだいたいの時間に合わせて
行くようになった頃、仕事中に光から電話があった。
「どうした？休み時間終わるから
あんまり話せないんだけど」
「今、いのちゃんの学校の先生名乗る人きてさ、
この店でいのちゃんと山田が会ってるかって
写真見せられたんだよ」
「え…」
「上手いこと話せたとは思う。いのちゃんは幼なじみだし、山田はいのちゃんがその学校決まる前からの常連っていってある。何もないことは分かってるけど、念のため」
「分かった…ありがとう」
俺と山田は教師と生徒。今もそれは変わらない。
付き合わなければいいって考えが甘かった。
いのちゃんって血相かえてきただいちゃんに
だいたいの状況は察した。
学校の生徒の誰かが
俺と山田があのカフェにいるのを目撃した。
それも１回じゃない。
今それが学校中に回ってる。
「とりあえずいのちゃんは職員室いって。
山田は俺が話するから。なんとかする。」
「大丈夫だよ。だって俺と山田は何もないもん」
「それは分かってるけど」
「あと俺ね、奥の手持ってる」
だから、大丈夫。
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雨のち雨(プロフ) - こここここさん» 嬉しいコメントありがとうございます(*^^*)！短編１話だけですが、あげさせていただきました！ (4月7日 12時) (
レス) id: f308a3c4d4 (このIDを非表示/違反報告)
こここここ(プロフ) - こんにちは。このお話大好きです。幸せになってからの二人のその後も読んでみたいです。 (4月7日 7時) (レス) @page14 id: 60de11d6bd (このIDを非表示/違反報告)
雨のち雨(プロフ) - inunekoさん» コメントありがとうございます！そう思っていただけたなら嬉しいです(*^^*)最後までお付き合いくださりありがとうございました！ (3月29日 7時) (レス) id: f308a3c4d4 (このIDを非表示/違反報告)
inuneko(プロフ) - 終わり方素敵すぎます…！2人とも可愛すぎる〜 (3月29日 0時) (レス) @page14 id: 9eb63571d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨のち雨 | 作成日時：2024年3月3日 23時
