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カフェにて ページ15

仕事帰りに、光のカフェに寄って
ココアとチョコケーキを注文した。

その3分後、私服に着替えた山田が
注文した商品を持ってきて俺の隣に座った。


「え、なんで隣座るの?てか仕事は?」


普通、前に座んない?なんで隣にぴったし座んの?
しかも、結構近いし…


「今日のノルマ終わってるから光くんがもう上がっていいって」


光の方を見ると、
満面の笑みでこちらに親指を立てていた。

変な気遣いすんなよ、恥ずかしい…。


「ねぇ、次いつ会える?今週の日曜日とか暇?」

「、、、暇だけど」

「じゃあデート行かない?」

「へ?デート?」

「そう!デート!」


わざわざデートなんて言わなくたって、
出掛けない?とかでいいじゃん。照れくさいだろ。

そんなさらっと…

あぁ、忘れてた。
山田はこういうやつだった。


「相変わらず横顔も綺麗だよね」


ほら、こういうところも…。
ほんっと恥ずかしいやつ。


「伊野尾ちゃん耳真っ赤〜」

「お前ちょっと生意気だぞ!しおらしい時に戻れよ!」

「無理。今、幸せでたまんないの。5年だよ?5年分愛の貯金あるから」

「愛の貯金って、、、」


ニコニコしたまま
わけの分からないことをいう山田は
前より色々とパワーアップしている気がする。


「家まで迎えいくからね。お昼も一緒に食べたいから、午前中に迎えいっていい?」

「もう、好きにしろよ…」

「楽しみ〜」


5年分想ってたのは俺だって一緒だけど
山田に伝えるにはまだまだ時間がかかりそう。

たった5年で大人な顔立ちに成長した山田は
正直、芸能人よりカッコいい。

はぁぁ、顔見るのも精一杯なんだけど。


「ねぇ、山田」

「なに?」

「大人っぽくなった山田の顔イケメンすぎて超タイプ」

「、、、え」


ボンって音が聞こえそうなくらい
真っ赤になった顔は俺の知ってる
可愛い山田ですこし安心した。


「急にそんなこと言うのはナシだよ…」

「ふふふ、真っ赤になって可愛いね」

「うぅ…」


やられっぱなしは性に合わないからね。

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雨のち雨(プロフ) - こここここさん» 嬉しいコメントありがとうございます(*^^*)!短編1話だけですが、あげさせていただきました! (4月7日 12時) (レス) id: f308a3c4d4 (このIDを非表示/違反報告)
こここここ(プロフ) - こんにちは。このお話大好きです。幸せになってからの二人のその後も読んでみたいです。 (4月7日 7時) (レス) @page14 id: 60de11d6bd (このIDを非表示/違反報告)
雨のち雨(プロフ) - inunekoさん» コメントありがとうございます!そう思っていただけたなら嬉しいです(*^^*)最後までお付き合いくださりありがとうございました! (3月29日 7時) (レス) id: f308a3c4d4 (このIDを非表示/違反報告)
inuneko(プロフ) - 終わり方素敵すぎます…!2人とも可愛すぎる〜 (3月29日 0時) (レス) @page14 id: 9eb63571d6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨のち雨 | 作成日時:2024年3月3日 23時

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