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「ん、これ美味しい」
久しぶりにだいちゃんと光のカフェに来て
新作だというスイーツを食べる。
「ほんとだ。いのちゃん好みの味だね。うまい」
あれからもう５年。
１人寂しくアラサーを生きている。
「結局どーすんの？教職辞めんの？」
コーヒーを飲みながら聞いてくるだいちゃんは
大好きな彼女と交際２年目だ。
「うーん…一様今期までかなって今のところは考えてる」
あれから恋愛する気も起きなくて
なんとなくで続けてきた教師という仕事も
そろそろ辞めようかと悩んでる。
あの子を思い出すからって言うのは
俺らしくないし、ちょっと重たくて恥ずかしいから
だいちゃんにも光にも内緒。
「お疲れ〜。はい、お持ち帰りサービス」
光が持ってきてくれたのは、
小さな箱に入ったチョコレート。
「「ありがとう」」
だいちゃんと２人お礼を言うと、
感想聞かせて、と光はすぐ仕事に戻った。
「最近忙しいね、光も」
いつきても、ここの店は人で溢れるようになった。
「だね〜。スイーツメニュー増えてから客が増えすぎだってこの前なげいてたよ」
だいちゃんは俺以上にこの店に来てるから
内情に特別詳しかったりする。
「へぇ〜。確かに最近のスイーツはレベルが高い。これも帰って食べるの楽しみ」
箱を眺めながら、中身を想像して思わず頬が緩む。
家に帰って開けたチョコレートは
宝石みたいにキラキラしていて、
まるで高級チョコ店みたいなクオリティ。
カフェで出すようなものとは
思えなくてびっくりした。
もちろん味も格別に美味しくて、
でもなぜか、あの時食べたチョコレートを
ふと思い出した。
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雨のち雨(プロフ) - こここここさん» 嬉しいコメントありがとうございます(*^^*)！短編１話だけですが、あげさせていただきました！ (4月7日 12時) (
レス) id: f308a3c4d4 (このIDを非表示/違反報告)
こここここ(プロフ) - こんにちは。このお話大好きです。幸せになってからの二人のその後も読んでみたいです。 (4月7日 7時) (レス) @page14 id: 60de11d6bd (このIDを非表示/違反報告)
雨のち雨(プロフ) - inunekoさん» コメントありがとうございます！そう思っていただけたなら嬉しいです(*^^*)最後までお付き合いくださりありがとうございました！ (3月29日 7時) (レス) id: f308a3c4d4 (このIDを非表示/違反報告)
inuneko(プロフ) - 終わり方素敵すぎます…！2人とも可愛すぎる〜 (3月29日 0時) (レス) @page14 id: 9eb63571d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨のち雨 | 作成日時：2024年3月3日 23時
