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「振られた」
「でしょうね」
さも当たり前かのように言うだいちゃんを
睨んでやった。
「校長からすげー気ぃ使われる」
「なんで？」
「向こうが浮気したから」
だいちゃんは腹を抱えて大きな声で笑った。
「山田は？連絡とか来ないの？」
「ないよ。連絡先そもそも知らなかったし」
あの出来事から山田とは必要以上に話すことなく
卒業を迎えた。
「光が、山田がカフェに挨拶に来たって言ってた」
「へー」
「この街離れるんだって。戻ってきたら雇ってって言われたって笑ってた」
「ふーん」
「…もしかして知ってた？」
「うん。一様俺も挨拶された」
「、、、そう」
なんだ、俺だけ知らなかったんだ。
「山田なりのけじめだったんだよ。いのちゃんに会わないの。会わせる顔が無いっていってたから」
「うん」
「好きだったでしょ？山田のこと」
どうだろう。
でも、こんなに辛いんだから、
好きだったんだろうね。
だいちゃんが、俺の目尻を拭う。
あぁ、情けない。
失恋で泣くなんてこと今までなかったのに。
「いのちゃんは正しかったよ。ちゃんと最後まで教師と生徒の関係を貫いたんだから。山田もちゃんと分かってたよ」
「顔がいいのが悪い」
「はぁ？」
「きっと山田がイケメンだったからこんなに辛いんだ」
「はいはい。そういうことでいいんじゃないの」
「もうしばらくは恋愛しない」
「告白されたらどうすんの？」
「断る」
「そりゃいい判断だ」
ずびっと鼻をならす俺に
ハンカチを渡してくれたから、
おもいっきし鼻をかんだら怒られた。
「普通涙ふくでしょ！？なんで鼻かむの！？信じらんない！なんでこんな男がモテるんだ」
「だいちゃんはそういう小さいところがモテないんだろうね」
でも、ありがとね。
だいちゃんが、俺のことも山田のこともフォローしてくれてたのは分かってる。光もそう。
本当に感謝してるんだ。
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雨のち雨(プロフ) - こここここさん» 嬉しいコメントありがとうございます(*^^*)！短編１話だけですが、あげさせていただきました！ (4月7日 12時) (
レス) id: f308a3c4d4 (このIDを非表示/違反報告)
こここここ(プロフ) - こんにちは。このお話大好きです。幸せになってからの二人のその後も読んでみたいです。 (4月7日 7時) (レス) @page14 id: 60de11d6bd (このIDを非表示/違反報告)
雨のち雨(プロフ) - inunekoさん» コメントありがとうございます！そう思っていただけたなら嬉しいです(*^^*)最後までお付き合いくださりありがとうございました！ (3月29日 7時) (レス) id: f308a3c4d4 (このIDを非表示/違反報告)
inuneko(プロフ) - 終わり方素敵すぎます…！2人とも可愛すぎる〜 (3月29日 0時) (レス) @page14 id: 9eb63571d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨のち雨 | 作成日時：2024年3月3日 23時
