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「まーじで馬鹿ばっか」
片腕を頬につけて、目の前にある解答用紙に
ひたすら×をつけていく。
「俺以外の先生がいる前でその素ださないでよ」
そう言う有岡先生は幼稚園からの幼なじみ。
「だいちゃんしかいないの分かって愚痴ってます〜」
「まぁ、いのちゃんのクラスは就職組だし仕方ないんじゃないの」
「ここまで馬鹿だと就職も危ういだろ。
俺もだいちゃんと一緒に１年生が良かった！」
はぁ…
なんで高３のクラスの副担を新任にまかせるかなぁ。
どんな采配だよ、馬鹿だろ。
担任のヤローは勉強だから！とかぬかして
仕事全部俺に振ってくるし。
「そういえば何て返事したの？」
「なにが？」
「学校1のイケメン、山田くんからの告白」
「、、、あぁ、忘れてた」
そんな顔で見るなよ。
俺だって忙しかったんだよ。
山田くんとは、この学校1のイケメンなモテ男、
現在高校３年生彼女なし、の山田涼介くん。
そんな彼に放課後呼び出され、
告白されたのはちょうど１週間前くらい。
「どうすっかなぁ」
「え、振るでしょ？」
「いやー、あんなイケメン逃していいものか」
「馬鹿言わないで、生徒だよ」
「はぁ、はいはい。分かってます」
「怪しい…いのちゃんそこらへんほんっとユルいからなぁ」
来るもの拒まずの俺の恋人歴は
幼なじみにも引かれるほど。
性別も関係なしだから人数がそこそこ膨れ上がる。
「でもみんな俺を振ってくんだぜ〜、悲しい…しくしく」
「…振られたって傷ついたことないくせに」
冷たい目を向けてくるだいちゃんから
わざとらしく視線をそらす。
だってみんな俺が好きになる前に振るんだもん。
「欠落人間」
「ちび」
２人で軽口をたたきながらひたすら目の前の
解答用紙に赤ペンを走らせた。
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雨のち雨(プロフ) - こここここさん» 嬉しいコメントありがとうございます(*^^*)！短編１話だけですが、あげさせていただきました！ (4月7日 12時) (
レス) id: f308a3c4d4 (このIDを非表示/違反報告)
こここここ(プロフ) - こんにちは。このお話大好きです。幸せになってからの二人のその後も読んでみたいです。 (4月7日 7時) (レス) @page14 id: 60de11d6bd (このIDを非表示/違反報告)
雨のち雨(プロフ) - inunekoさん» コメントありがとうございます！そう思っていただけたなら嬉しいです(*^^*)最後までお付き合いくださりありがとうございました！ (3月29日 7時) (レス) id: f308a3c4d4 (このIDを非表示/違反報告)
inuneko(プロフ) - 終わり方素敵すぎます…！2人とも可愛すぎる〜 (3月29日 0時) (レス) @page14 id: 9eb63571d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨のち雨 | 作成日時：2024年3月3日 23時
