バイト先の好きな人(ymin) (ページ18)

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会いたいよ伊野尾さんページ18

勢いで大学にきてみたものの、知らない場所だし、出てくる人たちがすごく大人に見える。

私服できて良かった…。

ぞろぞろと人は出てくるけど、伊野尾さんの姿はなくて、
連絡も取れない。

今日はもう帰ろうかな。

そう思ったとき、知らない声に名前を呼ばれた。

「もしかして、山田さん？」

え？と顔をあげると、そこには知らない男の人。

俺と背は変わらないくらい。幼い顔立ちをしてるけど、きっと大学生。

「あ、ごめん。俺、いのちゃんと友達の有岡大貴っていちます。カフェにも行ったことあるんだけど、覚えてない？」

「あ！だいちゃんさん！」

伊野尾さんの親友。
だいちゃんって伊野尾さんは呼んでた。

「そう！良かった！覚えててくれて。いのちゃんに会いに来たんでしょ？」

「あ、はい。けど、今色々あって連絡もつかなくて…」

有岡さんは、大丈夫だよって優しく俺に微笑むと、

「ついてきて。いのちゃんのとこまで案内してあげる」

そう言って、すたすたと歩いていく。

慌ててお礼言って、その後を追った。