バイト先の好きな人(ymin) (ページ1)

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新人の伊野尾さんページ1

「こちら今日から入った新人さん。山田くんが教育係だからよろしくね」

店長の隣に立つのは今まで見たことないくらい綺麗な人。

栗色マッシュに少しウェーブがかかっていて、ふわふわしている髪。

とろんとしてるけど、ぱっちりな二重に、スッと通った鼻筋、ぽてっとした形の良い唇。

透き通る白い肌。

そして俺より少し背が高い。

心臓がドキドキして、呼吸を忘れそうになる。

一目惚れってきっとこういうこというんだ。

「伊野尾慧です。一生懸命頑張るのでよろしくお願いします！」

にこっと笑う伊野尾さんに、ますます俺の心は掴まれる。

「山田涼介です。こちらこそお願いします」

「山田さんってすっごくイケメンですね！男の俺でも惚れちゃいそう」

そう、くふくふ笑う伊野尾さんはとても可愛くて、、、

「え？」

「ん？」

「おとこ！？」

「あぁ、はい！俺男です！よく勘違いされるんですけど！彼女もいます！」

「あ、すみません！勘違いしちゃって」

「いえいえ～、よくあるんで気にしないです！」

手を左右に振り、気にしないでという伊野尾さんはやっぱり可愛い。

失恋という痛みすら感じることなく、初めての一目惚れはたった５分で終了した。