5 ページ33
「俺ね、あの時やまちゃんが俺に気づいてくれて本当に良かったって思うんだ。」
あの時？
「今考えたらさ、普通気づかないよ。あんな雨のなか」
barの前で伊野尾ちゃんを見つけたあの日。
「運命だったりして…」
なんちゃって…っておちゃらけた伊野尾ちゃんの腕を掴んだ。
「俺、伊野尾ちゃんが好き」
伊野尾ちゃんの眠たげな目が大きく開かれる。
「たぶん、ずっと前から好きだった。だからあの日も、雨のなかにいても、伊野尾ちゃんだって分かったんだよ」
それが本当に運命なら、俺はすごく嬉しい。
「あんなことがあったのに、男の俺から告白なんて気持ち悪いかもしれないけど、、、ずっと伝えたかった」
「気持ち悪くなんかない！」
顔を真っ赤にした伊野尾ちゃんは、目に涙を浮かべていた。
「あんなやつと一緒にすんなよ…」
ポロポロと涙を流し始めてしまった伊野尾ちゃんに、慌てて、ごめんと謝る。
「俺も、俺もね、やまちゃんが好き…だから、嬉しい」
「え…？」
「好きじゃない人といくらメンバーだからって毎日同じベッドで寝たりしない。そもそも一緒に住まないもん」
なんだ…本当に俺が意気地無しだっただけじゃん…。
「ごめん、言うのが遅かったよね。今の関係すら無くなったらどうしようってびびってた。」
「ばか」
「うん、俺ばかだ」
涙が止まらない伊野尾ちゃんを、そっと抱き締めた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 94人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雨のち雨(プロフ) - ひとみさん» 最後まで読んでくださりありがとうございます(*^^*)嬉しいです！また次の作品ありましたら、よろしくお願いします！ (3月3日 13時) (
レス) id: f308a3c4d4 (このIDを非表示/違反報告)
ひとみ(プロフ) - 完結おめでとうございます。メンバーみんなが笑顔になれて良かったです!! 雨のち雨さんのymin大好きなのでまたお願いします♪ (3月3日 10時) (レス) @page34 id: e39657dd30 (このIDを非表示/違反報告)
雨のち雨(プロフ) - 深空さん» コメントありがとうございます。前作もたくさん読んでくださり嬉しいです(*^^*)！最後までよろしくお願いします！ (2月26日 19時) (レス) id: f308a3c4d4 (このIDを非表示/違反報告)
深空(プロフ) - はじめまして。前作の素直に恋してが大好きで何回も読み返しているので、新作嬉しいです(*´˘`*)♡続きも楽しみにしてます⑅◡̈*！ (2月26日 19時) (レス) id: e81f859398 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雨のち雨 | 作成日時：2024年2月26日 1時
