短編ymin (ページ3)

今日:61 hit、昨日:13 hit、合計:61,227 hit

3 ページ3

１年生の山田くんが好きすぎる。
もう入学式で入場してきた彼を見てから
俺に目には山田くんしかうつらない。

一目惚れだったんだけど、彼を知っていくうちに
彼の中身も好きになった。
人にやさしく自分に厳しく、サッカーする姿も
かっこいい。

でも話しかけるなんて出来ないから
毎日目に焼き付けてる。

時間があるかぎりずっと見ていたい。

しかも何がラッキーって幼馴染みの薮の
後輩、小学校からの知り合いらしい！

薮のおかけで電車通学なのも分かったし
部活の終わり時間も分かるから助かる。

「なぁ、伊野尾、お前最近やたらと涼介のこと聞いてくるけど、好きなの？」

「うん。あんなにかっこいい人いない。毎日見つめてるだけで幸せなんだ～。朝の電車なんて可愛いんだよ！まだ眠たいみたいでぽやぽやしてるんだ～」

は？って薮が驚いた顔してる。
お前駅違うだろ？って。
そう、だからすごく早起きしてるんだ。

「お前まさか、ストーカーみたいなことしてんの？」

「ストーカーって……ちょっと同じ電車にのったり、後ろ姿眺めたりしてるだけだよ。それに山田くん俺の事なんて知らないから認識してないだろうし」

「いや、おまえ、なかなか有名人だろ」

信じられないって顔して薮が項垂れた。

１年生の入学したばかりの山田くんが
俺の事なんか知るわけないのに。

同級生たちは、俺の事を高嶺の花なんか
言っちゃってるけど、山田くんみたいな
高貴な人のことをいうんだよなぁ。

はぁぁ、
はやく山田くんを視界にいれたいなぁ。