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アウトレットについて
2人で街中に繰り出した。
今日はたくさん買うって決めてる。
少しだけ未練を残しておきたくて
未練がある方が頑張れそうでしょ？
でも、後悔しない程度のそのくらいの未練がいい。
可愛いと思ったものを片っ端から買った。
私の買ったものを持ってくれるたろを
見ると買すぎじゃない？って
眉を八の字に傾けて
困ったように笑ってる。
『ちょっと疲れちゃったかも』
「どっか座ろうか」
そう言ってすぐ近くのカフェに入った。
「大丈夫？しんどいとこない？」
『大丈夫』
「何食う？」
『パスタとかかな〜』
「うんまー」
『しー！静かにしてよ(笑)』
「ごめっ！」
久しぶりに笑い合いながら
2人で美味しくご飯を食べた。
最近心配そうに私もみるたろちゃんばかりだったから。
後悔のないようにたろちゃんとの
買い物を楽しむけど、
やっぱり終わりは来るもので
でもまだ、この幸せな時間を終わらせたくなくて。
あとちょっと…
そこまで好きでもない靴を買いに行く。
終わりたくないよ…
たろちゃん…
このまま時間が止まれば良いのに…
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作者名：唯音
| 作成日時：2023年2月15日 20時
