最大級のラブレター【2】 (ページ6)

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「それ言ったら断れないのわかって言ってるよな」

『あは！ばれた？』

そう言って俺の少し前を歩き出す彼女

着々と施術の日が迫ってる。

冗談ぽく言う彼女だけど

半分以上本気で言ってると思う。

俺だって考えないようにしてるんだよ。

最後になるかもなんて…

笑った顔するから

俺もしんみりしないように笑うけど、

ちゃんと上手に笑えてる？

『これどう？』

「良いと思うけどさっき似てんの買ってたよね」

『ちょっと違うの！』

「じゃーそれも買おう」

やっと一周回り終わった頃には

俺の両手はショップの紙袋でいっぱいだ。

『やっぱ1回目に行った靴屋さんのブーツ可愛かったよね』

「え゛」

『やっぱあれも買っとく』

「もどんの？！」

今来た道を戻る彼女はルンルンで

そんな彼女の後ろ姿を写真におさめる。

かわいい

『お待たせ！』

「もう買い残したものはない？」

『うん、だいじょーぶ』

「じゃー海行くか」

車に戻って荷物を詰めると

後ろのシートがぎゅうぎゅうになった。

『買いすぎたかな』

「間違いない」

『えへ』

ここから30分くらいでつく海岸
着々と俺たちのデートも終わりに近づいていた。

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