最大級のラブレター【2】 (ページ36)

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結局仕事が早めに終わったのは4日後

20時までってのが厳しい…

21時なら行けるだけどとかで

朝は10:00から面会で時間が合わなかった。

17時過ぎに仕事が終わって

ちょっと距離が離れていて

MGに病院まで送ってもらって

病院には18時半過ぎるくらいだった。

途中で花屋さんを見つけて

お見舞いに買った花を持って病院へ入る。

病室の目の前

なんか妙に緊張して深呼吸をして扉を叩く。

『はーい』

っていつもの彼女の声が聞こえて

それだけでなんか泣きそうだった。

『たろちゃん』

「A」

『遅くない？待ちくたびれた』

そう言って笑う君

その笑顔が見たくて何度も神様に祈ったんだ。

「すきだよ」

思わずぼろっと声が出た。

ずっと溜めてた思いが泉のように
勝手に溢れ出てくる。

気づけば彼女を抱きしめていた。

『たろちゃん…』

「A…」

名前を呼べばAの声で返事が返ってくる。

それだけで涙がでた。

『たろ、苦しい』

「あ、ごめん。」

「お見舞い」

買ってきた花は

手に持っていたはずなのに

いつのまにか椅子の上。

『わざわざありがとう』

「うん。遅くなってごめん」

『お仕事お疲れ様』

「ほんと、もう少し早くこれたらよかったんだけど」

『当日開けてくれたでしょ？』

「んー」

『たろちゃんが近くにいてくれたから頑張れた』

そう言って俯いて微笑む彼女

「A」

『ん？』

「やっぱり好きになっちゃったんだけど、付き合って」

【END】