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短パンの部屋着から見える
白い脚が妙に目につく
「寒くない?ズボン履く?」
『え、ぜんぜん?』
「ひざ掛けなかったかな」
『大丈夫だよ』
「俺が大丈夫じゃない」
そんなつもりなかったのに
一回気になったら目のやり場に困る。
ママにひざ掛けもらって
Aの足に膝掛けをかけて隣に座った。
なるべく何も考えないように
ゲームに集中して。
付き合う前から一緒にゲームすることはあったけど
こんなに距離近かったっけ?
好きって気づいて、すぐ付き合いはじめたから
好きって感情が加わると
こんなに意識するもんなんだって
今気づいた。
時々触れる肩が妙に気になって
俺いま絶対変な人だ。
『あーできない、ちょっと待って!』
そう言って俺のコントローラーを握る手を
Aが握りしめた。
Aはよくこれをする。
負けるのが嫌らしい。
やめろって!っていつも振り払って
俺が圧勝するのがいつものパターン。
なのに今日は
その手を振り払うことができない。
『どうしたの?』
いつもみたいに振り払わない
俺を不思議に思って
おれの顔を覗き込んでくる。
その顔が可愛くて可愛くて。
数センチの俺とAの距離を
ぐっと縮めるように
覗き込むAの顔に自分の顔を近づける。
柔らかいAの唇と重なってそっと顔を離した。
『びっくりした』
「近いから」
『びっくりした』
「ごめんって」
『うれしい』
「それはよかった(笑)」
『もっかい』
もっかい?!
さっきは勢いでできたけど
しましょう!って言われてするのって
なんか緊張する。
手を離して何故か2人で正座して
向かい合わせで座る。
今から戦いはじまる?笑
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作者名:唯音 | 作成日時:2023年1月10日 17時