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ーーキンーー
刀を鞘に入れ辺りを見渡す
『んー、報告されてたより弱く感じたなぁ
でも報告された数は倒したし、大丈夫かな!』
2体の呪霊を討伐し、車に戻ろうと背を向けた時だった
視界が真っ暗になり何も見えなくなる
どうして?ちゃんと祓ったはずなのに……
もしかして分裂出来るタイプだった?
なら、有り得るかも
とりあえず、視界が奪われた。
でも今なら呪霊の呪力を感じる
見えないが呪力を頼りに刀を振ると呪霊の呪力が消える
祓えたのか、それとも先程のように呪力が感じとれないのか
補助監督を呼びたいがもし、祓えていなかった場合被害が出てしまう
仕方なく携帯を取り出し感覚だけで操作する
暫くするとプルルルルーと音がする
良かった、誰かにかかったみたいだ
「もしもし」
その声を聞いて心臓がギュッとなる
五条先輩の声だ。私が何も言えずにいるともう一度声が聞こえた
「もしもし、A?」
『あ、の先輩今って大丈夫ですか?』
「ん、どうした?」
「今、任務先なんですけど敵の攻撃受けちゃ「はぁ!?怪我してんのか!?」…えと、怪我と言うか視界が奪われちゃって見えなくて」
「補助監督はどうした!?」
「その、呪霊もちゃんと祓えたか分かんなくて」
「バカヤロー、すぐ行くから周り警戒しながら待ってろ!」
「すみません、助かります」
プープープー
電話が切れて5分ほど立った
「オイ!」
『あ、五条先輩?ごめんなさい!
後、呪霊祓えてますか?』
「呪霊は……祓えてる。
しっかり掴まってろ、高専まで飛ぶぞ」
一瞬で高専に帰ってきたみたいだ
見えないが、硝子先輩の声が聞こえる
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教室で硝子と喋っていると携帯が鳴る
表示画面を見て急いで通話ボタンを押す
もしもし、と話すが返事がない
しかしもう一度話しかけると返事が返ってきた
久々に話すなぁ、なんて呑気な事を考えていると呪霊の攻撃を受けたと聞いて柄にもなく焦る
視界を奪われ、呪霊も祓えたか分からない
俺は硝子に報告してすぐにAの元へ飛んだ
廃ビルの入口に立つAを見つけ安堵する
声をかけると不安な顔をするAがこちらを向く
そして呪霊が祓えているか確認し、Aを連れて高専に戻ってきた
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作者名:アリス | 作成日時:2021年3月5日 14時