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第十二話 『夜の廊下には気を付けて』 ページ13

莉犬side

さとみ「俺、もうどーしたらいいかわかんねーよ…」

るぅと「何があったんですか?」

ジェル「・・・。」

ころん「なーくん、なの…?」

ななもり。「俺じゃない…」

莉犬「でも確かになーくんがいたような…」


何が起こったかというとね…

夜中、俺はベッドでスヤスヤ眠ってたの。

いろんなことがあって疲れてたからそりゃもうぐっすりだよ。

そんな中、パチッと目が覚めちゃったの。

で、トイレにでも行こうかなーと思って部屋の外に出たんだ。

廊下をフラーッと歩いてたら、いきなり肩に激痛が走った。

パァンッていう音と同じタイミングでね。

それで一気に眠気もどっか行ったよね。

マジで痛かったんだから!

で、肩を押さえて後ろを振り返ると、

「莉犬くんっ!?」

って声がしたの。

確かになーくんの声だったんだよ。

真っ暗だったから姿までは見えなかったけどね。

で、パッと肩を触った手を見てみると、なんかベットリしたものが付いてきたんだ。

マジで痛いからもしかしたら、とは思ったんだ。

そしたらいきなり廊下の電気がパッと付いた。

「莉犬!?」

って声がしてもっかい振り返ると、今度はジェルくんが廊下の電気を付けて走ってきてた。

改めて手を見てみると赤い液体がドロッと付いてたんだ。

ジェル「あかん、血やん!応急措置せな!」

莉犬「ジェルくん、なんで?」

ジェル「なんでってなんや!トイレに起きたらパァンッて音してまさかと思って飛び出したら莉犬撃たれとるし…」

あ、やっぱ俺撃たれたのか…

ジェルくんは素早くタオルを取りだし俺の肩に巻き付けた。

ジェル「止血せな…なーくんが俺にやってくれたことを俺は莉犬するな。ちょっと下手やけど…」

ジェルくんの表情は真剣そのものだった。

ジェル「誰やねん、今度は…」

なーくんの声がしたの。

そう言おうとしたがジェルくんが今唯一信じられているであろうなーくんの名前を出すのはどうかと思い口をつぐむ。

姿をちゃんと見たってわけでもなかったし。

代わりに、

莉犬「ごめんね、ジェルくんも足痛いでしょ?」

と言っておいた。

ジェル「痛いけど、俺とおんなじ痛みを感じた奴のことほっとけんやろ。」

改めてジェルくんが優しいなと感じた瞬間だった。

第十三話 『狙撃かッ!?二回目はないて』→←第十一話 『晩餐でまさかの…?』



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runa1115fujita(プロフ) - なんかもう自分的には莉犬くんかころん君のどっちかだと思う。でもるぅとくんは莉犬君のことを君付けで呼ばないからころん君だと思ったけどころん君はころちゃんでちゃん付けだからそしたらなーくん、ジェル君、さとみ君が怪しいと思うけどわかんない!!!! (2021年8月19日 12時) (レス) id: 451e406274 (このIDを非表示/違反報告)
若草。(プロフ) - ずっと犯人が一人だと思ってました…! (2021年3月9日 20時) (レス) id: 0df262be83 (このIDを非表示/違反報告)
nako(プロフ) - すごく考えさせられてとても面白かったです!最後のなーくんが氏んでからのみんなの行動が、やっぱりメンバーと仲がいいんだなと思えるエンドでした。最後に一人一言いってから氏んでいたので涙が出てしまいました。真相編待ってます! (2021年1月13日 17時) (レス) id: a5c18e4a67 (このIDを非表示/違反報告)
花火 - うぅ……作者様が全員を疑ったほうがいいと仰っていたのはこういうことかっ……。ななジェルの2人なんて……  面白かったです!真相編(違ったっけ?)も楽しみにしてます!! (2020年12月29日 19時) (レス) id: 04f7923ed2 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴジュース - めっちゃ面白かった!続編も楽しみにしています。 (2020年12月27日 23時) (レス) id: 76662e16af (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2020年10月30日 19時

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