辛い時でも頼り辛い。<stxxx>part3

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りいぬside



ふぅ〜、楽しかった！



生放送とみんなとのわちゃわちゃの余韻に浸りながら、自分の両手を見る。


エゴサすると「りいぬくんの手綺麗！」って言ってくれてる子がけっこういて、嬉しいんだよねぇ。



と、



『………やけに、軽い気がする…』




まさかね、気のせいだよね…？

そう思いつつ、持っていたカバンを恐る恐る開ける。



『…っああああ！嘘！ふぇえん(涙)』





普段あまり忘れ物をしない俺にとってはかなりショックだよぉ…。


中を確認したら、折りたたみ傘と財布と大事な大事なスマホちゃんが居なくて…。




仕方ない、取りに戻るか。
なーくん家だし、そんな遠くないからね！




そう思って、くるりと向きを変えるとさっきとは反対の来た道を戻っていった。








ななもり。side



『ん〜んん〜♪』



今日の放送で話題に上がった曲がたまたま俺のお気に入りだったこともあり、絶賛鼻歌中！



気分のいい今のうちに、ちょっと掃除でもするか！
ちょうどみんなも帰ったし、後片付けも兼ねてね！


部屋の隅からコロコロを持ち出して、床の髪の毛や埃を取っていく。



『ん？あ、これりいぬくんのじゃん。忘れてるとか珍し…』



ふと目に止まったのは、りいぬくんの荷物だった。


しかも、一つじゃなくていくつか。
スマホもあるしww





りいぬくんのことだし、取りにまた来るかな？


あ、一応LI○Eしとこ！(ド天然)




LI○Eを送った(ド天然)直後、家のインターホンが鳴った。


『ん、りいぬくんかな？』




念のため画面を確認すると、そこにいたのはりいぬくんではなかった。

その人物を確認し、ドアを開ける。




『どしたのジェルくん、ころちゃん？』


ジこ「「実は、忘れ物がありまして……」」

『二人もか……ww』




二人を中に入れると、忘れ物を取るだけに収まらず当然のように寛ぎ出した。



まぁそれも悪くないか、なんて甘やかしていると、再びインターホンが鳴った。

今度こそりいぬくんで、俺は彼のことも中に入れる。


結局、さとみくんとるぅとくん以外戻ってきちゃったよw



ジ「あ、ころんそれズルいで！」

こ「僕がこれやらなくても勝てるのは明確ですけどねぇえ！」

ジ「じゃあやらんでええやん！」



…二人には、申し訳無さそうに縮こまるりいぬくんをもう少し見習っていただきたい^^

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