辛い時でも頼り辛い。<stxxx>part3

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「最中」ってさ、「さいちゅう」とも「さなか」とも「もなか」とも読めるよね。

紛らわし。


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さとみside




ジ「りいぬ、意外と鋭いとこ突くな……。今度は上手い返答用意せな」



立ち聞き…って言えば聞こえは悪いが、俺は今正に立ち聞きをしてる。




いや、俺の歩き方があんま音立てないらしく、ちょうどジェルにも聞こえなくて。




鋭いとこ突く？とか、上手い返答…とか。



何か隠し事でもしてんのか。



何食わぬ顔して出ていって「おはよ」なんて交わし合えば盗み聞きしてたのもバレないな。多分。




『ん、ジェルおはよ』

ジ「え？え、あ、え、おはよ、さとちゃん！」




明らかに挙動不審なジェルの手には、見覚えのあるようなないような物が握られていた。




寝起きの俺は眠すぎて、それがなんなのか良く確認しないままその場を後にした。




今思えばあれだって、ジェルのこれからに繋がっていたのに。





洗面所で顔を洗って水滴を拭わないまま、鏡を覗きこんだ。


鏡に写る自分自身にちょっとした隈が出来ているのを見て、思わず顔をしかめる。








そういえば、と少し前の記憶が頭をもたげた。








あれは、ジェルを部屋に起こしに行ったとき。





ジェルはバリバリ起きてた。

なんなら作業してた。





なんだ、起きてる。そう思ってパソコンを見ようとちょっと身を乗り出したんだ。


そしたら、いきなり振り返って「待って！」って一言。





彼の目の下に刻まれた深い隈を、今も忘れることが出来なかった。





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今日は短いです！


ごめんなさい！

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