せんせいにみられた【ジ.ェ.ル】

秘密41日目 ページ44

ジェルside





「…かなでっ！！」





俺はスマホとパーカーを持って家を出た







帰すべきやなかったんや






念の為聞いておいた住所を思い出しながら走り続けた







その時







「…せんせー？」







後ろから赤井の声が聞こえた






「…っ、３人とも俺についてこい！！」








俺はそう言ってまた走り出した








「待って！どうして先生についていかなきゃいけないの？」







赤井が俺に問いかけた








「説明してる暇はないねん！！良いからついてこい！担任命令や！！」









俺がそう言うと黄瀬は何かを察したようにこっちへ走ってきた








赤井と青崎は黄瀬を追いかけるように走ってくる









かなでの家について玄関扉を開けようとするが鍵がかかっていた








「くそっ…！」







「…！！かなでに何があったの！？」





青崎がそう言って俺の隣に割り込む




「かなでが危ないんや…！！」





そう言うと赤井たちも割り込んできた







「かなで！頼むから開けてーや！！」









「かなでっ！！聞こえてるなら返事して開けてくださいっ…！！」








扉を叩いても叩いても返事はない









その時








「…ジェルくん？」








声に反応して後ろを振り返るとさとちゃんとなーくんが立っていた

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