せんせいにみられた【ジ.ェ.ル】

秘密40日目 ページ43

ジェルside




かなでが帰って行くのを家の玄関から見守った後、俺は部屋に戻った









嫌な予感がするんや






行かせたらあかん気がするんや








でも、かなでに迷惑がられるのは嫌や。




嫌われるのはもっと嫌や。




＿『じゃあ、また火曜日』








火曜日にはかなでに会えるんやから。







「長いなぁ…」









俺はソファに寝転んだ









「ふっ…俺、どうしたんやろなぁ…」








こんなにかなでに依存するとか考えへんかった








気持ち悪がられるやろうな









それでもな、かなでのことが好きやねんで









＿『先生っ！』








頭に流れ込んでくるかなでの声。







＿『せんせっ、＿＿て！』









…なんか、言っとる…？









＿『せんせっ…！！』









何かが起きた気がした








俺にとって、かなでにとって








何か嫌なことが起きた気がした









俺は咄嗟にスマホを開く







「…かなでや…」









メッセージは誤字だらけでよくわからんかった









でも、それと一緒に届いてたボイスメッセージで俺は理解した









〈『せんせ…、たすけて…』〉

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