せんせいにみられた【ジ.ェ.ル】

秘密31日目 ページ34

かなでside






私は先生とのことを話した









「…そっか、それでかなでは先生のことどう思ってる？」








『どうって？』









莉犬は少し間を開けてから








「先生のこと、好き？」









『……』









わかんないよ









もう気持ちがぐちゃぐちゃなの









嫌いじゃない









好きだ








でもこれがどういう意味の好きなのかが私にはよくわからないんだ









「先生のこと、好きなら好きでいて良い。何も悪くない。恋した相手がたまたま先生だったけなんだから」









莉犬がそう言って微笑む









「絶対に他の人に言ったりなんかしないよ。だから、１つだけお願い聞いて？」








『…お願い…？』









「ころちゃんの話を聞いてあげてほしいの」








ころちゃん…？









『ころちゃんに何かあったの…？』









「俺からは言えない。ころちゃんがきっと教えてくれるよ」









そう言って莉犬は教室を出て行った









少し考えていると足音が聞こえた









「あ、おった。かなでー、閉会式始まるで〜？」








先生が入り口から私の名前を呼んだ









『あっ、今行きますっ』









少しモヤモヤしながらも先生と一緒に運動場へ向かった

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