な組の組長に拾われました2【紫】

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さとみサイド



くそ………しくじった……やらかした…………！



あんなに周りに注意した、Aちゃんに危険が及ばないように工夫して護衛だってしてた、それなのに、それなのに………………






さ「なーくんに、顔向けできねぇよ……っ」



なーくんの大切なAちゃんが連れ去られた、守り切れなかった………













な「さとみくんっ…！？」





連絡を入れてすぐになーくんとるぅとが戻ってきた。






さ「なーくん、悪い、俺本当に……………」







な「大丈夫。とりあえず今はジェルくん、莉犬くんところちゃんが帰ってくるのを待つ。話はそれからだよ」







きっとな組の組員は全力でこっちに向かってきているところだろう。





さ「え、でも今すぐにでも向かったほうが………」






今すぐにでもあっちの組を追いかけて奇襲攻撃をふっかけたほうが相手を崩せる可能性は高いはずだが、なーくんはどんな考えでいるんだろうか………





な「今の俺たちの状況じゃ無理だよ。さとみくんとペアを組んでたころちゃんはさとみくん無しじゃ戦えない」



さ「そ、それはそうだけど………」






な「安心して。メンバーが欠けることは想定内。そのための準備もしてきた」





なーくんは淡々と話し続ける。




な「それに、Aがあっちの組に危害を加えられることはないと思うんだよね」







な「今龍澤組がAという人質を手放したら、な組に総攻撃されることは目に見えてるんだ。断言するよ、Aは生きてる。まだ生きて、俺たちの助けを待ってる」












さ「だったら、」



















な「もちろん、反撃開始だよ」

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