踊り手が歌い手のMVに出演することになりました【stxxx】

4日目ー7 ページ13

とりあえず悲しんで泣いているフリをしておいてとななもりさんから指示をうけ、教室の扉の前にしゃがみこんだ

できたらほんとに泣いてほしいと言われ頑張ってみたらほんとになんだか悲しくなってきて涙が出てきた


莉犬『……A⁉どうしたの！』


私を見つけた彼が駆け寄ってくる


『もう、わかんないよ…』

少しばかり本音もまじっていたかもしれない

今までで1番自然体な気がする


莉犬『…そっか。辛かったね』


理由を聞くこともなく彼は私と同じ目線になり頭を撫でてくれた


演技だと分かっていたけれど温かくて嬉しかった


『どうしよう…ぐすっ』


莉犬『AはA。Aの代わりはいないから。そうやって迷ってるのも正解なんだよ』


言ってくれている事は嬉しいがどういうシチュエーションなんだろうこれ(賢者タイム)


ななもり『かーーっと！莉犬くんもAちゃんも良すぎ！』


『ありがとうございます！』


莉犬『お疲れ！ほんとに泣いてたけど大丈夫だった？』


彼はアフターケアまですごいのか…


『全然大丈夫です！ありがとうございます！』


ななもり『だいぶ撮影慣れてきたかな？』


『皆さんお優しい方ばっかりなので……』


ななもり『なら良かった！じゃあそろそろお昼にしようか！』



お昼なんて供給されると思ってなかった…


『あの、すいません。お昼いただけると思ってなくて自分用とみなさん用作ってきてて…』


ななもり『え⁉すご！天才？うまそー！みんな呼んでくるね！』


ななもりさんは興奮気味にみんなを呼びにいった


喜んでもらえて…素直に嬉しい



あまり話せていなかったスタッフさん達と話した


『今日はお世話になります、というかもうなってますが…知らない事沢山あって迷惑かけちゃうと思いますがよろしくお願いします！』


スタッフさん『全然気にしないでください！あ、ただ…』


『はい？』



スタッフ『すとぷりメンバーには気をつけてください…』


『…え？』


スタッフ『彼ら、ドがつくほどSなのでAさんの事が心配で心配で…何かあったらすぐ言ってくださいね？』



今の所確かに腹黒だなって感じだけどそんなえげつない事はされてないしなぁ…


『分かりました…。ありがとうございます！』



ななもり『Aー！みんな連れてきたよー！』

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