#3 ページ7
.
しらを切って知らないですって言いながら帰ろうとしたんだけど、なかなか手強い。
いやぁ、悪い子だと思いたくないから帰ってほしいな。
好きだって言ってくれるのは嬉しいけど、大学内ではせめて辞めてほしかった。
本当に迷惑かけちゃう。
これで万が一広まったら確実に迷惑かけるし。
でも私も一度知らないふりしてしまったら引き下がれないから永遠に知らないふり。
そのとき。
「何してるの?」
聞いたことあるような、でもないような声。
こんなイケボ知り合いにいたっけ。
「遅いから待ちくたびれたよ」
サングラスをしてる男の人。
顔は見えないけど、この服装とか爽やか雰囲気からわかった。
るぅちゃんだ。
るぅと「誰この人?」
『んー、わかんない。知らない人に勘違いされてて…』
るぅちゃんのイケボってかっこいいんだよねぇ…。
いつもの可愛い声じゃなくて、みんなにわかりやすく言うと演技力すとぷり面接でたまーに出るやつ。
あのかっこいいやつ。私が大好きなやつ。
私もその声聞きたさにるぅちゃんに乗っかって演技。
るぅと「そんなに似てるの?お、お前みたいな可愛い子いないよ〜」
頑張ってくれてるるぅちゃんに笑いそうになりながら、にこにこ女の子らしく振る舞う私。
『えへっ、嬉しい好き!』
るぅちゃんの腕にしがみついて、それはもうさくりイメージがないことをやる。
『あ!ねえねえ!私ねっ、行きたいカフェがあるの!一緒に行こ?』
るぅと「お、おう!」
ごめんね、さくりすなー。
君が好きなさくりには放送で会えるよ!!!
966人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「すとぷり」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ひーりん。 | 作成日時:2019年7月20日 19時