すとぷりのお姫様は愛されている！６ (ページ5)

今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:284,664 hit

☆学校で一大事！ページ5

.

( ☆リクエスト )

今日は子供組でライブの打ち合わせの日。

すとめも8のNHKホールを子供組だけでやるのは、楽しみなところもあるけどまとめ役がいない不安もみんな感じていて、それをしっかり出来るようにって。

大学を終えて「着いたよ」というころちゃんからのラインを見て校舎を出た。

心配性なみんなはあの一件からちゃんと送迎を繰り返してくれていて、正直とても安心してる。

早く会いたいな。

そう思って若干小走りで向かっているとき。

「えっ、えっ、」

目の前を歩く女の子が驚いた顔でこっちを見た。

…ん？私だよな。
これバレたか。

なるべく平常心で通り過ぎようとする。

「あ、あのっ、さくりちゃんですか！？」

うっわあああ！
初めて声かけられた！！

って若干嬉しさも感じたけどここは大学内。
まずいまずい。

だからといって無視するのもまずい！

『さくり？誰ですか？』

ぶりぶり女の子で声を出した。

私こんなに高い声出したことないよ！

「えっ、こんな綺麗な人さくりちゃんくらいしか」

ありがとう。心からありがとう。

でもやめてええ！

心の中では色々な葛藤が生まれている。

『人違いだと思いますぅ』

「さくりすなーの私が間違えるはずないです！握手会も行きました！すとめも幕張行きました！」

ひええ。そうなのね。
結構ガチなリスナーで驚く。

大丈夫この子。害悪とかじゃない？
大学ここでした！とかバラされたら終わりだよ？

とりあえずここにいるのが一番まずい。
他の人にも聞かれていたらいよいよやばい。

首傾げて「幕張って何？」くらいの勢いで知らない雰囲気を演じてるけど、この子通じなさそうだなぁ。

やっぱり害悪…って思っても同じ大学だったんだろうし、何も言えないな私も。