すとぷりのお姫様は愛されている！５ (ページ25)

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話を聞くと他の人達はレコーディングをしているらしくて、なーくんも1時間すぎて様子を見に来てくれたみたい。

『私もレコーディングする』

ななもり「待って。何隠してるの？」

『っ、』

ななもり「思えば公式生放送のときも、1人でやってた放送もわざと元気に振舞ってるように感じたよ」

『そんなことない...』

ななもり「教えてさくちゃん。お願い」

なーくんが悲しそうに寂しそうに言った。

いつもそうだ。
私が隠し事をするとみんながこういう顔をする。

大丈夫、なんでもない。
そう言うたびにそういう顔をする。

『....す、ストーカー...』

ボソッと呟いた言葉は思った以上に小さかったけど、誰もいないこの部屋のおかげでなーくんの耳に入った。

ななもり「ストーカー？」

ガチャッ、

『ストーカーされてる...』

ななもり「え？」

なーくんの顔が歪んだ。

そして、

ころん「どういうこと？」

ガチャっと確かに聞こえたドアの音の正体はなーくん以外のメンバーだ。

…タイミングどうにかしてよ。

ころん「ねぇ、どういうこと？」

ころちゃんはすぐ私のところに駆け寄って、怒った顔で横になっている私を見る。

ころん「ストーカーされてるの？なんで言わないの！？」

るぅと「落ち着いてくださいっ、」

ころん「おかしいじゃん！ぶっ倒れるまで僕達に隠してたんだよ！？何でるぅとくんはそんな普通にいられんの！？」

さとみ「ころん、るぅとだって心配してるんだからそんなこと言うな」

ころちゃんの顔も、みんなの顔もまともに見れない。

ゆっくり起き上がってソファに座った私は、ただ俯くことしかできなかった。