すとぷりのお姫様は愛されている！５ (ページ31)

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今何時だろう。

ずっとカーテンは閉ざされていて、電気がついているこの部屋じゃ何時なのかもわからない。

ガチャ、

「夜ご飯食べる？」

でも、それを聞く限りもう夜なのだろう。

『いらない...』

変なの入ってたら怖いし。

「食べないと体力もたないよ」

『いい』

「飲み物だけでも飲みなよ。俺別にさくを死なせたくてこうしてるわけじゃないから」

『いらない』

「えー、これからたくさん声出してもらうから喉は潤っておいた方がいいよ」

絶対飲みたくない。
ストーカーなんて信じたくもない。

何で信じなきゃいけないの。

「仕方ないなぁ...」

俯いていたらしばらくしてストーカーが私の頭をぐっと上げさせた。

『なっ、』

抵抗しようとしたら急に顔が近づいて一瞬で唇を押し付けられた。

『んっ、んん』

開いた口から水が流し込まれる。

待って、気持ち悪い。

離れた唇。

『うっ、えっ、』

汚かろうがどうだっていい。
その水を慌てて吐き出した。

この水の方がよっぽど汚い。

「何で？飲めないの？」

『嫌だ...』

「え？泣いてるの？」

泣いてるのは自分でもわかった。

あんなに強がった私もこんなことされたらもう無理。

気持ち悪くて、逃げ出したくて。

そしてみんなに会いたい。

「泣き顔も可愛いね。もう我慢出来ないよ」

ぐっと手首を掴まれて押し倒される。

恐怖心しかない。

涙が止まらない。

抵抗しても脱がされていく洋服に、私はもう無理なんだろうと悟った。

私は一生幸せになんかなれない。