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#3 ページ29

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白を基調としたこの部屋はよく見ると私のグッズや私の写真でいっぱいだった。




「誰ってひどい。毎回と言っていいほどライブ行ってるのに」

『知らない』




なんて嘘。知ってる。
覚えやすいんだよね、ライブに男の人がいると。


すとめもだと特に。




それにこの人は背が高い。
顔もまぁまぁイケてる分類...なのか?

タイプではないけど。




でも知ってるなんて言いたくない。
こんなストーカーに。




『ここどこ?人を待ってたんだけど』

「さとみさん?すごい電話来てたよ」

『えっ、』

「でもうるさいから電源切っちゃった」




最悪だ。

私が寝てなければ...、なんて多分気を失ってたんだろうしそんな願い無理なんだけど。




「本当いらないよね、アイツら。さくに毎回絡んでうざいでしょ」

『...まぁ、うざい』

「でしょ?消えてくれたら清々するよね」

『でも私はそれが嬉しいから。すとぷりのみんなだったら近くにいてくれればなんだって嬉しい。だから帰る』



立ち上がってストーカー野郎から離れようとした。





でも、


「あ、足枷ついてるからこの部屋からは出られないよ」




そう。手は縛られてなかったのに右足に足枷がついていた。






「俺がこの鍵で開けない限り無理だからね。これからたっぷり俺と遊ぼうね」

『っ、...せっかくそこそこイケメンなのにもったいないね。モテないでしょ』

「ありがとう。さくにイケメンって言ってもらえれば何でもいいよ」





嫌味っぽく言ったつもりなんだけどな。

ついため息をこぼしてしまう。




もういいよ。

だってみんななら迎えに来てくれるって謎に自信があるんだもん。






早く来て。お願い。

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作者名:ひーりん。 | 作成日時:2019年6月5日 21時

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