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#2 ページ9

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ー Side さとみ ー



風呂から上がってリビングに向かう途中から、賑やかな声が聞こえた。




『ねぇえええ』

ころん「やべえじゃん (笑) 」


リビングにはテレビの前に座ってゲームをしているころさくがいた。




2人ちっけえ。

肩がぶつかってるのにそれを何も気にせず笑っている。




『えっ、ここどーすんの?』

ころん「ここ!」

『ここってどこだよ!』

ころん「だからぁ」



ころんがさくの手に触れて教えている。

前から思ってたけど、やっぱり一番さくと親交があるから、ころさくはいつも仲がいい。


見えない絆がある。




『おお〜!』

ころん「今使わないで!僕見てなかった!」

『やった〜』



ころさくが戯れている。




何度も見ているはずだ。

それなのに俺の心の中にはドロドロに黒い感情が渦巻く。



わかってる、嫉妬してるんだ。





『あ、さとちゃんおかえりー!』

さとみ「あ?あ、あぁ」

ころん「じゃあ、僕行ってくる。さとみくん代わって!」

『さとちゃんの方がいいー!』

ころん「こっちは協力してやったのに!」

『いった!暴力反対!さっさと行け!』



ころんはさくの頭を軽く叩き、俺の横を通り過ぎて浴室の方へ消えていった。





何も言われたわけじゃない。
ころんにもそんなつもりは全くない。


なのに俺に向けて軽く浮かべた笑みは、嘲笑ってるように見えてしまった。



ころんは悪くないのにな、そんなやつじゃない。






『さとちゃん?』




ゲームしてるだけで嫉妬してたら、もうなんでも嫉妬すんじゃん。






俺は何も言わずにさくの身体を抱きしめた。

#3→←☆嫉妬と...。



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作者名:ひーりん。 | 作成日時:2019年4月27日 17時

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