本当は敵のはずだった。【stxxx】

＃８ ページ10

な「まず一つ目ね。

Aちゃんは、あの紅華家の人間？」

『……そうです』

な「だよね。」

わかってんなら聞くなや


な「じゃあ二つ目。

さっき逃げようとしたよね？」

『はい』

り「即答w」

な「ていうことは、Aちゃんは


俺らの正体を知ってるってことだよね？」ﾆﾔｯ

生徒会長さんがもう全てを分かっているかのような

笑みでこっちを見てくる。

そうきたらねぇ

『ここまで話しててわからないことは

ないですよね？』ﾆｺｯ

な「……やっぱりね。」


生徒会長さんさ、

未来を見透しているんじゃねぇの？

今の生徒会室の雰囲気さ、

全部会長さんの流れになってるって言っても

過言ではないよ。


さ「なぁA」

『なんでいきなり呼び捨てなんですか？

ていうかあなたは誰ですか？』

さ「呼び捨ては別にいいだろ

俺は苺木さとみ。2年生」

『そうですか』

さ「…………………



え、じゃあなんで聞いた？」

『一応です』

さ「一応ってなんだよ」

まぁいいじゃんか


さ「でさ」

『何ですか？』

さ「俺らの正体知っちゃってるんだし、

血吸わせてよ」








………は？

『なんでそうなるのか意味わかりません』

ジ「それええかもな」

なんでだよ

な「まぁAちゃん、

少しでいいから吸わせてくれる？」

えぇ……


『……少しでいいなら』

り「ありがとー！！」ｷﾞｭｰ!

え、ちょ、ちょ

『あのっ、離してください…！』

り「あぁ、ごめん！！」

さ「莉犬、そーゆーことはだめだそ」

『勝手に呼び捨てにしてきた先輩にも罪ありますよ』

こ「罪www」


……なんかここの雰囲気面白い

好きだな





お父様、お母様

家の決まり事を破って本当にごめんなさい。

でも、









．









今は、この人たちと一緒にいさせてください。

＃９→←＃７

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す