検索窓
今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:66,556 hit

15話目 ページ17

Aside

『なに、余計なことしてんの?』

ころん「助けてもらったのにその態度は心外だなぁ…」

『頼んでないし。てかなんで知ってたの?』

ころん「Aが放課後真っ先に校舎裏行ったの見たんだ。

普段はバイトだからそそくさ帰るからさ。

おかしいなって思ったんだ。」

『・・・。』

ころん「ほら、ありがとうは?」

『別に私、男なんていないし。』

ころん「素直じゃないなぁ…」



ころん「Aってさぁ、僕らのこと嫌い?」

突然のことにおどろく。

『き、嫌い。大ッ嫌い。』

ころん「そっか…」

隣を見ると、ころんはすごく悲しそうな顔をしていた。

なんで、そんな顔するの?

ころん「僕らは大好きだよ、Aのこと。」

『えっ?』

ころん「Aが嫌いでも、僕らは好き。大好きなんだ。昔から。

だから僕らは、ずっと、Aを守ろうとしてきた。

中学のときだってそうだった。

Aに告白してこようとした奴らは事前に忠告を入れてた。」

・・・。

なんか心当たりある。

ころん「ねぇ、もう一度、昔みたいに戻れない?

昔みたいに、仲の良い幼なじみじゃ、ダメなの?」


『もう、手遅れだって。』

あれ、おかしいな。

こんなこと言うはずじゃないのに。

『私はさんざんあなた達を避けて、傷つけてきた。』

口が勝手に動いちゃう。

止まってよ。

『今さら仲良くしようなんて、都合が良すぎるよ。

あなた達のことは、昔から大好きだよ。

ただ、もう、私にあなた達と仲良くする資格なんてない。ただそれだけ。』


そう言った途端、ころんがふわっと抱きしめてきた。

ころん「手遅れなんかじゃない!僕らはずっと待ってた!

ずっとずっと、Aと仲良くできる時を待ってた!

だからさ、僕らと、もう一度、仲の良い幼なじみ、やってくれない?」


ギュッところんの腕がきつくなった。


『幼なじみやるってなにw…勝手にすれば。』

素直になれない私が、私は嫌いだ。

けど、大好きな人を、嫉妬を恐れて避けてしまう数秒前の私より、よっぽどマシかもしれない。

ーーー

るぅと「あ!ころん先生!こんな所に…って!なんでAのこと抱きしめてるんですか!」

ころん「仲直りの印。」

るぅと「え?」

ころん「A、また僕らと仲良くしてくれるってさ。」

るぅと「本当ですか!?」

『…知らない。』

るぅと「やったぁー!みんなー!」


こんなとこ見られたら、また大変なことになっちゃうな…

16話目→←14話目



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (111 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
221人がお気に入り
設定タグ:すとぷり , 学パロ , 幼なじみ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

天津神 - 望李さん» だからそれがなに?嫌な気持ち不愉快な気持ちになるなら読まない方が身の為よ (2022年9月8日 4時) (レス) @page13 id: bc106b5b68 (このIDを非表示/違反報告)
- 終わるの悲しいです😢 でも、またいつか、会える日を! (2022年3月1日 21時) (レス) @page22 id: 8122127c3f (このIDを非表示/違反報告)
ゆり - 私もカットバンって言うんで大丈夫ですよ〜九州地方だけど (2021年12月26日 1時) (レス) @page13 id: c806252afa (このIDを非表示/違反報告)
望李(プロフ) - ごめんなさい。言っちゃいけないかもしれませんけれど、遊び心で女子からの告白とか作らないで欲しいです。実際にそういう方も居ます。あまり読んでていい思いはしませんでした、、、すみません汗。 (2021年4月16日 20時) (レス) id: 167ed3af61 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり - 連載お疲れ様です。 (2021年4月12日 7時) (レス) id: 9659c34de0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:プラス. | 作成日時:2021年3月25日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。