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12話目 ページ14

Aside

ジェル「よっこらせ。」

ジェルが布団の上に希依を寝かせる。

さとみ「A、ランドセルは?」

『…そっち。』

琉生「希依、待ってろ。今、雑炊作るから。」

希依「お兄ちゃん、ありがと。」

さとみ「さとみお兄ちゃんが作ってあげてもいいけど?」

琉生「僕が作るんで。」

うちの可愛い妹におまえの手料理なんか食べさせられるか。

琉生「そんなことより…皆さんは授業受けなくて大丈夫なんですか?

成績、良くはないって聞きましたけど?」

若干煽るかのような口調で琉生は問いかける。

るぅと「問題ないですから。」

ころん「年下に心配されるだなんて、心外だなぁ。」


前から思ってたけど…琉生とこいつらって、仲悪い?

そういや旬も仲良さそうではなかった気が…

下の子たちは懐いてるように見えるけど…

でも二人だって昔はすごく仲良くしてたんだけどなぁ…

まぁ、私が避けてるんだから、人のこと言えないけど…

莉犬「A、俺何かやることある?」

そうだな。強いて言うなら…

『帰ってよ。』

莉犬「え?」

『帰って。別についてきてほしいとも頼んでないし。じゃ…邪魔だから。帰って。』

ななもり「今日は…帰ろっか。みんな、俺の家おいで。」

ーーー

希依「お姉ちゃん…」

『どうした?喉乾いた?』

希依「お姉ちゃんっ…」

希依が困ったような顔をしてたので、「迷惑かけて悪いな」なんて思ってるのかな、

なんて思い答える。

『別に、迷惑なんて思ってないよ。』

希依「違うよッ…私…お姉ちゃんのそんな顔見たくないよ…」

『え?』


希依「お姉ちゃん…昔みたいになーくんたちと仲良くしてよ…

お姉ちゃんがなーくんたちと喋るときの顔、すごく辛そう。

特に、なーくんたちを避けようとしてるときの顔、特に辛そう。

お姉ちゃん、本当になーくんたちのこと嫌いなの…?」


・・・。

『風邪ひいてるやつが何気遣ったこと言ってんだよ。

ほら、今日はゆっくりしてなさい。

すぐに琉生がお雑炊持ってきてくれるから。』

希依「うん…」


私は寝室から出て、閉めたドアにそのまま寄りかかる。

私、あの人たちと喋ってるとき、辛そうな顔してるのかな?

何が辛いんだろ…

私はあの人たちが嫌いなの…

もう昔の私とは違うの…

昔みたいに仲良くできるわけじゃないんだから…

そもそも、私みたいな奴が、あんな学校の王子様に近づいていいわけないんだ…


幼なじみだからって、簡単に近づけるとは限らないから!

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天津神 - 望李さん» だからそれがなに?嫌な気持ち不愉快な気持ちになるなら読まない方が身の為よ (2022年9月8日 4時) (レス) @page13 id: bc106b5b68 (このIDを非表示/違反報告)
- 終わるの悲しいです😢 でも、またいつか、会える日を! (2022年3月1日 21時) (レス) @page22 id: 8122127c3f (このIDを非表示/違反報告)
ゆり - 私もカットバンって言うんで大丈夫ですよ〜九州地方だけど (2021年12月26日 1時) (レス) @page13 id: c806252afa (このIDを非表示/違反報告)
望李(プロフ) - ごめんなさい。言っちゃいけないかもしれませんけれど、遊び心で女子からの告白とか作らないで欲しいです。実際にそういう方も居ます。あまり読んでていい思いはしませんでした、、、すみません汗。 (2021年4月16日 20時) (レス) id: 167ed3af61 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり - 連載お疲れ様です。 (2021年4月12日 7時) (レス) id: 9659c34de0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:プラス. | 作成日時:2021年3月25日 12時

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