11話目 ページ13
Aside
希依の小学校に行くと、すぐに保健室に通された。
希依はベッドの上で顔を赤くして寝っ転がっていた。
『希依っ…大丈夫…?』
希依「お姉ちゃん?」
首を持ち上げて私を見た。
『…帰ろっか。』
希依「ごめんねっ…お姉ちゃん…。」
『謝んなくていいから。』
希依の身体が弱いのは昔から。
その度に学校から呼ばれたっけなw
自分のカバンを持ってる肩の、反対の肩に、希依のランドセルを担ぐ。
『希依、立てる?』
希依はヨロヨロっと立ち上がって私に続く。
まぁ、私もカバンたちが重くてヨロヨロなんだけど…
その途端、ガラッと音を立てて保健室のドアが開く。
琉生「姉ちゃんッ!」
『琉生っ!』
希依「お兄ちゃん…」
入ってきたのは、肩でハアハア息をした琉生だった。
琉生「間に合ったぁ…!」
『なんで琉生が?』
琉生「希依が倒れるとき、毎回姉ちゃん大変そうだから。小学校の先生に、連絡入れてもらうよう頼んどいたんだ。」
『琉生…!』
うちの弟、かわいすぎんか!?
琉生「さ、帰ろう、希依。姉ちゃん。」
琉生がヒョイッと私からカバンを取ろうとした途端、
横から別の手が伸びてきて、私が持ってるカバンを取った。
さとみ「おっと、ヒロインを助けるのは、幼なじみの役目だろ。」
ジェル「シスコンの弟になんか、盗られてたまるか、ってな。」
琉生「ッ…」
希依「ジェルくんに、さとみくん…」
『返してよッ…!てかなんであなた達が…』
さとみ「いつも大変そうな幼なじみを助けて何が悪い?」
ジェル「せや。せっかく追いかけてやったっちゅうのに。」
『頼んでないし…』
るぅと「ちょっとー、僕たちもいるんですけど?」
莉犬「何二人だけヒーロー感出しちゃってんの?」
ころん「ハァ、だから6人もいらないって言ったのに…」
ななもり「まぁまぁ。Aも困ってるだろうしさ。」
なんとオールスターズです。
『困ってない!』
先生「(オロオロ」
琉生「姉ちゃん、一回帰ろう。」
結局、さとみがランドセルを。
ジェルが希依をおぶって帰ってきた。
こんなとこ見られたら、またなんか言われる…
ーーーーーーーーーーーーーー
〜作者の雑談〜
私、東北地方生まれなんです。
それでつい、絆創膏をカットバンと書きました。
調べてみると、絆創膏の呼び方って、地方によって違うんですね。
なまりとか、出ないようには気をつけてるんですが、わからないところがあったら言ってください。
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天津神 - 望李さん» だからそれがなに?嫌な気持ち不愉快な気持ちになるなら読まない方が身の為よ (2022年9月8日 4時) (レス) @page13 id: bc106b5b68 (このIDを非表示/違反報告)
、 - 終わるの悲しいです😢 でも、またいつか、会える日を! (2022年3月1日 21時) (レス) @page22 id: 8122127c3f (このIDを非表示/違反報告)
ゆり - 私もカットバンって言うんで大丈夫ですよ〜九州地方だけど (2021年12月26日 1時) (レス) @page13 id: c806252afa (このIDを非表示/違反報告)
望李(プロフ) - ごめんなさい。言っちゃいけないかもしれませんけれど、遊び心で女子からの告白とか作らないで欲しいです。実際にそういう方も居ます。あまり読んでていい思いはしませんでした、、、すみません汗。 (2021年4月16日 20時) (レス) id: 167ed3af61 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり - 連載お疲れ様です。 (2021年4月12日 7時) (レス) id: 9659c34de0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:プラス. | 作成日時:2021年3月25日 12時