苺の国の腹黒王子９！【体調不良】

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ころんside


　今日は子供組で集まる日。

　すとぷりちゃんねるで、大人組と子供組のゲーム実況の動画をあげるためだ。


　僕たちは何にしようかな、なんて考えながら二人を待つ。


　ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ


こ「はーい…ってお前ら一緒かよ」

り『だって途中で会ったんだもん！ねー？』

る『ねーww』


　画面の向こうで笑う二人。玄関に向かって鍵を開け、家に上げる。


りる「お邪魔しまーす」

こ「その辺適当に座っててー」


　そう言いながら棚からカセットを出して、机に並べる。


こ「なにやる？」

る「んー…りいぬは？」

り「俺？何でもいいけど…マイクラとか？」

こ「あーじゃあそれにしよ。考えんのめんどい」


　そんなゆるーい感じのまま撮影を始める。途中で止めて確認を挟みながらゲームを進めていく。


こ「あっちまだ行ってないよね？」

り「え行ったでしょ馬鹿なの」

る「ころちゃん頭大丈夫ですか？」

こ「え何でそんな冷たいのww」


　そんな会話をすると、暖かい空気が流れる。この感覚が僕は一番好き。

　相棒とのゲームもいいけど、やっぱ人数は多い方が楽しいよね…


　そう考えていると、後ろのソファーに座っているりいぬくんの声がした。


り「えっ、るぅとくん？ちょっと？」

こ「どうしたの？」


　そう言って振り返ると、るぅとくんがりいぬくんにもたれかかるようにして目を閉じていた。

　撮影を一旦止めてるぅとくんに近寄る。


こ「るぅとくーん？……」

り「…反応ないね。体調悪い感じでもなかったけどなぁ…」

こ「とりあえず寝かせとこ。」


　るぅとくんをりいぬくんが座ってた場所に横たわらせ、毛布をかける。

　寝不足なのかと思って顔を見るけど、隈はほとんどついていない。額に触れても熱は感じない。


り「…ころちゃんって意外と優しいよね」

こ「意外とって何だよ。…まぁ、起きるまでそっとしとこ」

り「そうだね。」


　僕たちはるぅとくんの寝顔を見て微笑んでから、適当に遊ぶことにした。

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