・ ページ12
ななもりside
るぅとくんが、ご飯を食べなくなった。
その変化にメンバーみんなも気付いていて、様子を見ていたのだが…
……あれは流石に痩せすぎだ。
元々細いるぅとくんは更に痩せていて、身長が高いのもあってまるで人形みたいだった。
るぅとくんを除く5人で話し合った結果、今度何か食べさせてみよう、ということになった。
.
そして、作戦決行の当日。
ころちゃんがゲームをしよう、と言って連れてきてくれるので、ゲームの前にご飯、と言って椅子に座らせる。
…食べてくれればいいけど……
こ「みんなー、やろー」
笑顔のころちゃんと、不安そうな顔をしたるぅとくんが来た。その細さに唇を軽く噛んだが、すぐに微笑む。
な「るぅとくん、作業はもう終わった?」
る「…ま、まぁ…」
り「じゃあゆっくり遊べるね!」
りいぬくんがそう言うが、あ、と声を出す。これも全て演技。
り「先にご飯食べる?」
さ「そうだな。もう作んのめんどいから買ってきたやつでいい?w」
な「うん、いいよw」
さとみくんが冷蔵庫に向かい、ころちゃんはるぅとくんを座るよう促す。
ジ「るぅと痩せたなー。ちゃんと食べなあかんよ?」
る「……食べてます…」
その声が震えていて、俺たちは益々心配になる。やっぱり食べていないのだ。
さ「はい、適当に出してきたww」
全員「いただきまーす」
みんなが次々に食べていく中、るぅとくんは箸を持ったまま食べ物をじっと見詰めていた。
な「るぅとくん食べないの?」
る「…っ、その……食欲、なくて…」
さ「んー…何か食べときな。お前最近ろくなもん食ってないだろ。」
ったくー、と呟き、さとみくんがゼリーを持ってくる。
り「るぅちゃん食べれる?」
る「……」
るぅとくんは無言のままスプーンを持ってゼリーを掬い、口に運ぶ。そしてごくんと喉を鳴らした。
食べてくれたのが嬉しくて、俺は思わず微笑んだ。
それから少しして、るぅとくんはゼリーを食べ終えると席を立った。
こ「どうしたの?」
る「ちょっと、作業残ってたの思い出して…ゲーム、今度でもいいですか…?」
な「うん、大丈夫だよ。」
るぅとくんは軽く頭を下げたあと、早足に部屋へ戻っていってしまった。
でも、食べてくれたしいっか。とみんな笑っていたので、俺もあまり気にしていなかった。
84人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「体調不良」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪〜せつ〜 - いちごぎゅーにゅーさん» 返信遅くなりました。part2のコメの返信を見ていただけると嬉しいです。ごめんなさい… (2020年8月18日 18時) (レス) id: 86bd0b939d (このIDを非表示/違反報告)
いちごぎゅーにゅー - リクエストよろしいでしょうか。小分けでメンバー全員分の、座薬を使うお話が見たいです。 (2020年8月13日 21時) (レス) id: 9421e4b9a5 (このIDを非表示/違反報告)
雪〜せつ〜 - 白秋さん» 白くんは小説を投稿したときにすぐ反応して喜んでくれて、もっと頑張ろうって思えた。リク実話なんだね…私が伝えたい言葉が小説で伝わるといいな。いつか戻ってきたときに、ただいまって言えるように頑張るよ。ありがとう、白くん! (2020年7月26日 20時) (レス) id: 86bd0b939d (このIDを非表示/違反報告)
雪〜せつ〜 - 留威さん» るーちゃん。始めたばかりの頃からリクエストくれてて、本当に嬉しかった。ありがとう。面白いコメとかもしてくれて、読むのが楽しかった。いつもるーちゃんに支えられてたよ。またいつか戻ってこられるように頑張るね。ありがとう、るーちゃん。 (2020年7月26日 20時) (レス) id: 86bd0b939d (このIDを非表示/違反報告)
雪〜せつ〜 - 皆さん!これにて受け付けを終了致します!たくさんのリクエストありがとうございます。全て確認しました!皆さんの暖かいお言葉を糧に、これからの更新も頑張ります!! (2020年7月26日 20時) (レス) id: 86bd0b939d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雪〜せつ〜 | 作成日時:2020年6月28日 18時