5日目。 ページ6
敬語って、やっぱり距離を感じるのかな。
同い年でそこそこ仲良いひとにはタメなのだが、さとみさんは年上。
それに、昨日出会ったばかり。 今日からいきなりタメ口にするなんて、無理な話…だと思っていたけど。
さとみさんは私が敬語になる度に少しだけ眉をひそめて寂しそうな表情を浮かべるのだから、頑張ってみようと思い直した。
「あ、花崎さん。危ないよ。」
不意にさとみさんに腕を引かれる。
一瞬、ドキリと胸が高鳴って。
その数秒後、自動車が音もなく私の横を通り過ぎた。
ドクドクと脈打つ心臓は更に加速する。
…さとみさんといると、ドキドキしっぱなしだ。
一周回って思考が冷静になってきた。
「花崎さん、怪我ない？大丈夫？」
黙りこくった私に心配したのか、さとみさんが心配気に言う。
「大丈夫です、すみません、ありがとうございます！」
どうやら私は考え事をすると周りが見えなくなる事があるらしい。
今後は気を付けなきゃ、いつまでもさとみさんに迷惑かけていられない。
「ん、それならよかった。最近事故とか多いから気を付けてね？」
「はい！」
それから、さとみさんと他愛ない話をしながら歩いた。
さとみさんはテンポよく話題を出してくれて。
会話は一度も途切れることがない。
マンションの管理人さんが、実はブラコンだってこと。
花崎さんは女の子だから関係ないね、
俺はなんだか気に入られちゃって、最初大変だったんだよ。
凄く青ざめた苦い顔で 言うもんだから、私は勢い良く吹き出して。
そんな私の反応を見て、さとみさんも口角を上げて。
2人で朝から大笑いして。
話題が変われば、変わる程 コロコロ表情を変えるさとみさんを見てると自然に頬が緩むのがわかった。
「ほら、着いたよ。」
「え」
さとみさんの言葉に反射的に視線を上げると、目の前にはいつも私が通う大学。
「え、なんで、なんで私の大学！！」
どうして知ってるの、？
大学名を口に出した覚えはない。
そもそも、彼と出会ったのは昨日だ。
こんなにすぐ通う大学がバレてしまうのか。
___答えは否だ。
居てもたってもいられず、思わず彼に駆け寄る。
焦りに身を焦がす私を見て、軽い沈黙。
数秒経ち、彼は何かを思い立ったようで ゆっくりと私に歩み寄ってきた。
二人の距離は、残り10センチ。
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チョコ - めっちゃ好きです(( (2020年11月9日 1時) (
レス) id: b8ba54da77 (このIDを非表示/違反報告)
ももんが(プロフ) - めっちゃおもしろいです！いい感じにシリアスだったり、ころちゃんの猿キャラだったり、キュンキュン要素だったり…最高です！！さとみくん推しで見に来たんですがこれはるぅとくんオチめっちゃ気になります…これからも期待してます！ありがとうございます！！ (2020年3月15日 3時) (レス) id: 43039e50b7 (このIDを非表示/違反報告)
瑞乃(プロフ) - ゆらさん» 返信遅くなりすみません！表現力が乏しいので分かってもらえるか心配していたので良かったです〜！ ありがとうございます！励みになります (2020年2月14日 1時) (レス) id: d619556bbc (このIDを非表示/違反報告)
瑞乃(プロフ) - 愛由さん» 遅くなりすみません！ゲーム上手い組のさとるぅと凄く好きなので贔屓してます笑 読んでくださりありがとうございます。 (2020年2月14日 1時) (レス) id: d619556bbc (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - 名前も出されていないのにどのメンバーか分かってしまう私はもはや病気です。。。これからも頑張ってくださいね！ (2020年1月2日 23時) (レス) id: 7e1be6dd9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑞乃 | 作成日時：2018年12月16日 23時
