苺の病弱日常【s×p×】2

紫《熱》 ページ47

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〜紫side〜


｢ゲホッ…コホッコホッ…はぁ…マジか｣


最悪。風邪引くとかついてないな…いや。体調管理できてなかったのか


ここ最近、無観客LIVEの為に朝早くから夜遅くまで仕事で、放送も出来てなくて…昨日のCAS配信の後お風呂入って、髪の毛乾かさなかったから…


｢熱測った方がいいのかな…？えっと…体温計は…と｣


立った瞬間、目の前がグラグラして立ってられない…
それに頭もガンガンする！


｢うわっ…！うぅ…立てない…だ、誰か｣


滅多に頼れないけどさすがにこればっかりは…無理。


俺は朝早いとか、寝てるだろうなとか考えずに部屋の壁を蹴った。誰か気づいて…！


ガンガンガン


？ ｢なーくん…？どうした？壁蹴ってるけど…って！なーくん！大丈夫！？｣


ん？この声は…


｢さとみくん…？｣

さ ｢あぁ…大丈夫？どうした？｣

｢っ…頭痛くて…風邪引いたっぽい…ゲホッ…ゲホッ…｣

さ ｢あー、動かないでいいよ。じゃあ、看病するもん持ってくるから待ってて？｣

｢ぁ…うん…｣


あれ…？なんで寂しいんだろ…？


さ ｢ん？どうした？もしかして寂しい？｣

｢え…！あ、うぅ…｣


うわ…恥ずかし…気づかれちゃった


さ ｢ははっ…分かったよ。すぐ戻ってくるから。な？ちょっと待っとける？｣

｢…うん。ありがと｣


そのまま、さとみくんが出てったあと1人の部屋が何だか寂しくて…


｢なんで…？寂しぃ…うぅ…ﾋｸｯ｣


寂しい…寂しい寂しい…早く帰ってきてよぉ…


さ ｢ただいま〜って、なーくん？どうした？｣


あ！帰ってきた！


｢さとちゃん…！うぅ…ｸﾞｽｯﾋｸｯ…寂しかったぁ…うぅ…｣


あー…もう止まんない。今日は甘えてもいいのかな？


さ ｢おーおー…ごめんな？大丈夫だから。ね？泣いてたらもっとしんどいよ？｣

｢うぅ…ねぇ…さとちゃん？｣

さ ｢うん？どうした？｣

｢…甘えてもいい？｣

さ ｢もちろん！いつも頑張ってくれてるんだから。今日はめいっぱい甘えていいよ｣

｢へへ…ありがと…｣


やっぱり、さとみくん…お兄ちゃんみたいだなぁ…安心する。

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