苺の病弱日常【s×p×】2

赤《過呼吸》 ページ39

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〜赤side〜


｢んふふ…みんな俺の事好きなんだなぁ…｣


夜。今日の分の作業が終わりベッドに寝転がりながらエゴサをする。みんなのツイートを見てたら俺まで嬉しくなっちゃう


｢あ！この人の絵凄い。いいねしよ〜｣


そんな感じでエゴサをしていれば、まぁ、あんまり見たくないツイートも出てきちゃう訳で…


aaa_ 莉犬って何？男じゃねぇだろ？

bbb_ あいつほんとに歌い手なの？上手くもねぇのに

aaa_ とっとと辞めればいいのに


まただ…俺に対するアンチ。アンチはスルーするのがルール。だけど何故かこの時、アンチに対するエゴサをしてしまったんだ。


###_ 声キモイ

&&&_ まじでやめろ。消えろ


｢っ…はぁ…！はぁっ…｣


分かってる。こんなことすれば気分が悪くなることぐらい。嫌だ、こんなこと見たくない。


｢…………終わろっかな。おやすみ｣


俺はモヤモヤした気持ちのまま眠りについた。


その日、夢を見た。リスナーさん達からもメンバーからも罵声を浴びせられる。

＜まだいたの？とっととやめろって＞

＜キモイ。まじで消えて欲しい＞

＜性同一性障害とか嘘なんだろ？気持ちわりぃ＞



『なんでやめないの？』

『お前いなくてもやって行けるんだけど』

『早くいなくなって？』

『二度とここに来るな』

｢いやだ…俺を置いてかないで！！いやだっ！｣


｢はっ！！！夢…？嘘…｣


ホントだったらどうしよ…ほんとにみんなが俺の事必要ないって思ってたら…そんな考えが次々浮かんできて、深呼吸しなきゃって思って息を吐いてたら今度は吸えなくなって……


｢はぁ…はぁ…ﾊｧﾊｧﾊｧｯ…ぁ…ﾊｧﾊｧﾊｧ…い…き…吸え…な…｣


苦しい…苦しい…息出来ない…でも、要らないなら…このままでも…

｢ﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧｯ…み……んな…｣


そのまま俺はベッドに座り込んで過呼吸を繰り返していたんだ

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