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はじめての、出会い ページ4

ころんside




(ころん、ゲームやろー)


こうしてさとみくんからお誘いのLINEが来ることはあまり珍しくない。


俺からもたまに送る。

大体の場合は快くOKするけど…




(ごめん今から第五)


そう送ると、すぐに既読が着いた。

暇なんだろうな。






(また〜?この前も第五してたじゃん)


不満そうなさとみくんの顔が思い浮かばれる。

しかもこの前は、じゃあ俺もと言ってきたさとみくんを拒否したのだから、そりゃ拗ねるのも当然だ。


今回も察してくれたらしく、はぁ、と呆れたような動物のスタンプが送られてきた。






最近第五人格で交流しているプレイヤーの0122さん。


初めてチームを組んだ時は、確か運悪く0122さん以外は結構やり込んでるプレイヤーだった。


一人でおろおろしているのがキャラクターの動きから伝わって、なんかちょっと莉犬みたいだなーと思いながら捕まる度に助けてあげた。


やり込んでるプレイヤーにたまに居るのが、新規プレイヤーを嫌う人達。

捕まった味方を助けないで脱出したり、
ひどいやつだとわざわざチャットでキレてかかるやつとか。



まさにその標的にされそうで、なんだか見てられなかったのが本心。


脱出を手助けしてやると、フレンド申請が送られてきたから、まぁいつもの様に承認すると、律儀にメッセージまで来た。


メンバーにはさとみくんという俺よりも上手いのがいるから、第五人格にいたってはそれほど持ち上げられることも頼りにされることも無かった。

だから尚更、俺を崇拝してるような0122さんの文は気分が良かった。


そうだよ、俺だって結構上手い方なんだよな。さとみくんには負けるけどさ。





裏技やコツを教えてやる度に、「すごいです!」「さすがです!」って言ってくれるのが心地よくて、


普段ならしないんだけど、discordで直接声で教えてあげたいなーなんて

珍しく思ってしまった。





特徴的な声だって言われるけど、まぁバレたら誤魔化せばいいか。


リスナーは女の子が多いし、
0122さんは男だから大丈夫…




って、なんで思ってたんだろう。



数字の名前なんて、男でも女でも使うだろうし

文章だって細かく見れば、ちょっと女の子っぽかったのに、


なぜか男だと勝手に思い込んでいて









『もしもし、聞こえますか、ころんさん?』





声を聞いて初めて、

女の子なんだって気づいた。

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設定タグ:すとぷり , ころん , すとろべりーぷりんす   
作品ジャンル:タレント
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作者名:ぽよ | 作成日時:2020年5月29日 5時

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