さとみくん×先生(02) ページ3
「なんだよ〜、変な中村さん。」
様子のおかしい私に気が付いたのか、暫く考え込む先生。
「じゃあ、テスト頑張ったらご褒美あげる」
"まぁご褒美が何かは秘密だけどな〜"
「え」
「な、これなら頑張れるでしょ?」
あから様に反応した私を見て、先生は口角を上げた。
赤のボールペンをくるくると回しながら、楽しそうに語りかけてくる先生は悪魔のよう。
予想外の提案に困惑してる私を他所に先生は、1歩ずつ私に近付いてくる。
そして、そのまま。
「俺の事大好きなAちゃんなら、クラス1位なんて余裕だよね?」
「っっ〜!!」
彼は私の耳元で熱い息を吹き込むように囁いた。
羞恥心が体内を駆け巡り、顔が熱くなるのがわかった。
"Aちゃん"なんて、初めて呼ばれた。
感動と興奮と恥ずかしさで思考がショートしそうだ。
「せんせ、しってたの…?」
「俺に隠し事なんて100年早いよ。」
得意気に笑ったさとちゃんは余裕が滲み出てて、
「じゃ、期待してるね、Aちゃん。」
ピシャリ、と音を立てて締まる教室のドアが私を現実に引き戻す。
去っていた温もりを確かめるように、耳へ手を伸ばせば、耳元に残る熱い吐息混じりの声が私の鼓膜を焼き尽くしていく。
熱い、熱い、熱くて、たまらない。
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きなこ(プロフ) - なーくんが嫉妬する!みたいお話が見たいです! (2019年3月17日 18時) (レス) id: 32ff4e548a (このIDを非表示/違反報告)
瑞乃(プロフ) - らむねさん» 了解しました!リクエストありがとうございます。 (2019年3月17日 16時) (レス) id: d619556bbc (このIDを非表示/違反報告)
目玉焼き@今パンの上(プロフ) - コメント失礼します!夢主ちゃんにだけ見せる大人な顔(余裕そうな顔)×カッコイイるぅとくんで甘々お願いします (2019年3月8日 22時) (レス) id: 43927c5056 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 本当にありがとうございます!!さとみくんが先生なら理系だなって思ってたんですが、数学が合ってて設定から好きでした!!耳打ちはほんとずるいなって思いながらドキドキしました!本当にありがとうございました! (2019年3月8日 22時) (レス) id: 87b24c6783 (このIDを非表示/違反報告)
瑞乃(プロフ) - そらさん» 了解です!リクエストありがとうございます! (2019年3月5日 21時) (レス) id: d619556bbc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑞乃 | 作成日時:2019年3月5日 11時