不良カレシ -青-

30日目 ページ35

［Aside］






スマホのアラームの音で目を覚ました






目を開けるとすぐ近くに論くんの顔があった







『っ！！』







びっくりした






他の皆は何人か起きているのだろうか








少し声が聞こえる






隣にいる遠井さんはまだ寝ているようで規則正しい寝息が聞こえた







何気なく論くんを見つめる







普段もかっこいいなぁって思うけど







顔だけ見るとめちゃくちゃ可愛いよね






はっきりした二重





長いまつ毛





真っ白な肌






『可愛い……』






そう呟いて髪を触る






サラサラとしていて触り心地がいい







.








.






急に腕をつかまれた







論くんに








こ「Aは僕で遊んで何やってるのかな？」






どうやら起きていたらしい






『いつから起きてたの……』







こ「んーとね、Aが起きる前から」








え…








私が起きる前からってことはあの可愛いって言ったのも聞いてたってこと！？







『そういうことは早く言ってよ』






こ「Aの驚いたところ見るのは楽しいし何より可愛いからね」







そう当たり前のようにドヤ顔で言ってくる








すると私たちの両隣から声が聞こえた







さ、遠「朝からイチャつくな」







見事に綺麗なハモり






な「ほーら！皆朝だよ！起きて起きて！！」







ななくんが起こしに来てくれたようだ








皆といっても寝てるのは私と遠井さんと美紗くんと論くんだけなんだけどね







り「ジェルだっさww」







絵琉くんが笑われてる







いつの間にか美紗くんと遠井さんは先に行っていた








こ「僕たちも行こっか」







そう言われたのでみんなのところに集まることにした








こ「ジェルくんがどうかしたの？」







論くんがそう聞くと月羽くんが目をキラキラと輝かせて教えてくれた








る「僕とジェルくんがソファで寝たんですけど、僕なかなか寝付けなくて。







先にジェルくんは寝ていたんですけど途中でジェルくんがソファからすごい音で落ちたんです！」








ジ「るぅちゃんもう忘れてや……」








そうちょっと恥ずかしそうにする絵琉くん








る「いやです。これは後世まで伝えます」







すごく機嫌のいい月羽くん








学校の図書室の隠し部屋ということも忘れて皆で笑いあった








皆さん！

私第五人格始めました！





2021. 05. 20 23:27

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