不良カレシ -青-

2日目 ページ4

［Aside］





こ「今年はAと同じクラスだねぇ」





去年は違うクラスだったもんね





『そういや美紗くんとも同じクラスだったよね』




こ「さとみくん？



あ、



そうだ、




さとみくん同じクラスじゃん。




Aのことも付き合ってることも言ってないよ！」




え？



なんで美紗くんに言わなかったの



一番仲いいじゃん



こ「Aがさとみくんに口説かれるちゃう！」



口説かれないよ



論くん慌てすぎ




こ「とりあえずばれないようにするしか……」






『論くん、もうほとんどの生徒にばれてると思うよ……。』




こ「だいじょうーぶ、口止めしといたから」




口止め……！？




何が大丈夫なの！？



また先生に呼び出しくらうよ



こ「げっ…



さとみくんじゃん





ごめんねA、先にばれないように教室行くわ」




そういって美紗くんのところまで走っていった




モブ「え、今の水瀬君？私たちの時と全然接し方違うじゃん」




モブ「でも同じクラスになれたんだしこれから仲良くなれるよ！」




どこから湧いてくるんだ、その自信




ただのモブって言われて終わりだよ




だって論くんだもん




先「お前



って苺崎か！？」





さっき論くんともめてた先生じゃん




論くんもういないんだけど



とりあえず返事



『そうですけど』



先「なんで苺崎があんな奴と付き合ってるんだ？




まぁいい




水瀬に言っておいてくれないか、校則を守れと」




え？




は？




『私が言ったところで何も変わらないと思いますが』





論くんはあれでこそ論くんだと思うんだけど





こ「ねぇ」




この声、論くん？




論くんの周りは殺気がとにかくすごかった




こ「”俺”のAに何言ってんの？



Aはかんけーないじゃん。




俺のしたいようにしてるだけなんだから勝手にAを巻き込むな」






相当怒っていらっしゃる





論くん抱きしめてきてる(バックハグ状態)




そろそろつぶれそうだよ




こ「行こ」





腕を引っ張られたけど




力を加減してるのか




痛くはなかった




ちゃんと守ってくれるところとか



気を使ってくれるところとか




ほんとに優しい





だから私もお礼に






『ありがとう、





大好きっ……』




論くんは照れ隠しのためか




こ「僕の方が大好きだし、





ばーか」



って言われた



2021.1.20 23:30

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